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2020/12/20「オタク心をくすぐるゾンビ映画」

・今日の日記は映画日記です。

前回の映画日記が5ヶ月前。私と映画との関係性はそういう感じです。


・という訳で今回の見た映画は「ロンドンゾンビ紀行」です。

数年前にPVを見てからずっと気になっていた本作がいつの間にかプライムビデオで配信されていました。プライムビデオってそういうサプライズが好きな奴なんですよ。

PVを見て分かる通りコメディ系ゾンビ映画です。ゾンビが現れた原因とかこの世界の行方とか、そういった細かい事を気にすること無く楽しむことが出来るゾンビ映画。頭空っぽの方が夢詰め込める。ってやつです。

最近のゾンビは走ったり飛び回ったりとアグレッシブなのが主流ですが、この映画のゾンビは遅い、弱い、低知能の3拍子が揃った昔ながらのゾンビなので全編通して安心して見る事が出来るよ!

基本的に嫌なやつと余計な事をするやつしか死なない効率の良いゾンビ映画になっていますのでご高齢の方も安心して見る事が出来る。

んじゃないかなぁ。



以下ネタバレがちょっとあります。

・ストーリーを簡単に説明

ロンドンの街が突然ゾンビだらけになってしまった!老人ホームにいるおじいちゃんを助けるため、主人公兄弟がゾンビ退治に繰り出す!

大体大筋はこんな感じ。細かく説明するとおじいちゃんのいる老人ホームが不況で閉鎖されそうになっているのを銀行強盗したお金で救おう!という所から映画が始まるんだけど余り気にしないでいいです。彼らが救おうした老人ホームは30分後にはゾンビまみれになっているので。


・90分程度の短い映画なのでとにかくテンポがよかった。人も設定も後の進行の妨げになりそうなものは全て回収 or 放り投げられて次の展開に移るので今見ている映像だけに集中できる。いい意味で大味で頭空っぽの状態でも楽しめるので良いです。


・この映画のメインは何と言っても老人 VS ゾンビ。普通のゾンビ映画ならゾンビ側が弱いと人間 vs 人間の構図になってしまう事が多いんだけど、何せ人間サイドがゾンビよりも動きが遅い老人ばかりなので、不意打ちでも喰らわない限り負け無さそうなゾンビ相手でも結構ハラハラできるし、それが可笑しさにもなってる。

特にPVにもあった歩行器でゾンビから逃げるシーンは迫真の音楽とカメラワークも思わず見てて笑っちゃった。


・「足を噛みつかれても義足だからセーフ」「全員股関節の手術を受けているからはしごで逃げられない」「理由は無いが重火器の扱いにたけてる」「とにかく動きが遅い」「耳が遠いからゾンビに囲まれているのに気が付かない」みたいなお年寄りあるある?も良い感じにゾンビ映画とマッチしている。

老人って基本的にはゾンビ映画だと足手纏いになるか、若者に未来託して死んでいく存在なんだけど、この映画では足手纏いでもあるし頼りになる存在でもあるのでちょうどいいバランサーになってる。


・普通のゾンビ映画なら足を引っ張るようなキャラってイライラを生み出す元になっちゃうんだけど、「お年寄りだもの、しょうがないよね」で全ての行動を許せてしまうから不思議。


・そしてなによりラスト、主人公とおじいちゃん合流してから重火器で武装した老人達がゾンビをバッタバッタとなぎ倒していく展開は「オタク君はさぁ、こういうひ弱な老人が実は重火器の扱いになれていて敵を蹂躙する。みたいなの好きなんでしょw」と制作サイドからオタク心をくすぐられるようで最高だった。そういうの大好きだから私!ありがとね!


・正直前半はゾンビ映画としてもコメディ映画としても物足りなさを感じていたんだけど、後半の老人無双でフラストレーションが一気に解放されるので是非とも最後まで見て欲しい。


・結論としては「弱いと思っていた存在が実は強かった」的な展開が刺さる人は絶対に見た方がいい。きっとぶっ刺さりますから。

お金を捨てるためのドブです。 ドブに捨てるよりも時間はかかりませんので是非。