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2020/3/22 「かぼちゃはご飯のおかずです」

・いわもとQという立ち食いそば屋で天丼を食べた。写真を撮ろうと思ったけど気が付いたら無くなっていた。皆さんの記憶の中にある美味しい天丼の姿を思い浮かべてみてください。それと同じです。

立ち食いそばなんだけど注文してからてんぷらを揚げてくれるので出てくるまでに時間は少々かかるものの、出来立てアツアツのてんぷらが食べれる。

海老、キス、イカ、いんげん、カボチャが乗った天丼と1人前のそばが付いて1000円以下で食べられる。出来立てのてんぷらというだけで値千金の価値があるというのに安いだなんて、ずるい。うまくてずるくて最高。

・いわもとQの社長のインタビューを以前見たことがあったけど、中々ぶっ飛んでいる方だったなあ。

「まず言っておきたいのが、最初は『いわもとQ』じゃなかったんです。もともと『It’s ぷりぷり そば・天丼』という店名にしようと思ってて」

It’s ぷりぷり そば・天丼。It’s ぷりぷり そば・天丼という言葉を生み出せるのであれば、人気の立ち食いそば屋を生み出したとしても何も疑問はない。人気の立ち食いそば屋を生み出すより、It’s ぷりぷり そば・天丼を生み出す方がすごいのではないか?立ち食いそば屋自体は全国各地に既に存在しているけど、It’s ぷりぷり そば・天丼はこれまでの世界にはまったく存在しなかった言葉。0から1を生み出している。すごい。

・天丼を食べる時は野菜系を先に食べて、最後に海鮮系を食べるようにしている。海鮮系の方が価値が高いと思っているので、海老なんかは一番最後にゆっくりと味わいつつも分かれを惜しむように食べる事が多かったんだけど、今日揚げたてのかぼちゃのてんぷらを食べてその固定概念が吹っ飛んだ。

かぼちゃの天ぷらがめちゃくちゃに美味い。さっくりとした歯ごたえの衣の中のほっくりとしたかぼちゃがいた。かぼちゃの甘味と甘じょっぱい丼つゆが合わさる。舌から脳内に1つの情報が伝達される。

「これ、ご飯何倍でも食べれるやつです。」

正解です。


・今までかぼちゃをご飯のおかずとして見たことは無かった。実家で食べるかぼちゃと言えば、甘味が強いかぼちゃの煮物くらいだった。おかずというよりかはデザートに近い存在だった。

「かぼちゃはご飯のおかずにならない。」嗚呼、私は今まで、なんて狭い視野でかぼちゃを見ていたのだろうか。私はかぼちゃの一面しか見ずにかぼちゃの全て知ったような気持ちになっていたのだ。恥ずかしい。

「かぼちゃはご飯のおかずです。」それは揺るぎない事実なのだ。

年を取ると、今まで染みついていた固定概念を取り除くのは難しいけど、一歩足を前に踏み出すだけでこんなにも素晴らしい世界が待っている。ありがとういわもとQ。ありがとうIt’s ぷりぷり そば・天丼。ありがとうかぼちゃのてんぷら。


・じゃがいもコロッケに擬態しているかぼちゃコロッケはご飯のおかずとしてはまだ認めません。


お金を捨てるためのドブです。 ドブに捨てるよりも時間はかかりませんので是非。