見出し画像

「HSPの彼女がめんどくさい」どうしたら?〜パートナーシップとは横に並んで歩くこと

身体感覚からのアプローチで生きづらさを卒業し強みで働く、HSPのための自律神経ケア×強みプログラム「そういう個と。」主宰の皆川公美子です。

最近「HSPの彼女がめんどくさい」という記述をよく見かけるので、今日はそれに対して書いてみようと思います。

今回はこの「めんどくさい」という声の主を男性だとしてお話していきますね。


その状況にはいくつかのパターンがある

めんどくさいと感じる場面は、彼女が繊細で
音がうるさいカフェにはいられないとか、
すぐ疲れてしまうから、すぐ帰りたくなるとか。
何かとご自分の面倒を見て欲しいような文言を言っている(ように感じている)、
または神経質すぎて、人間関係やちょっとしたことに不平不満を言い続けている。
などが想像できるでしょうか。

どのようなパターンでこの言葉が出ているのか、
もう少し詳しく伺わないとわからないところなんですが
彼がとれる手段はシンプルに考えて次の2つです。

①「きみ、めんどくさいよ」と言って
どこがめんどくさく感じたのか、それをちゃんと彼女と話し合う。
→この話し方、が鍵を握りますので今日はそこをお伝えします

②そういう風に彼女と対話するのもめんどくさいと言う場合は
そこにはもうつながりの可能性はないので
「あなたといても全く心地よくないので、お別れしたい」
ときちんと言う。

そもそもこの男性は、彼女の事は好きだけれども…と言う前提で
でも繊細さを訴えてこられた時にどうしていいかわからないから困る、
と言うことをおっしゃっているのではないかと思います。

その場合は①に当たりますよね。
まず彼女を観察してみて欲しいです。

【ケース1】
環境音や匂い、人混みに対して、ただ単に高ぶるし疲れるので、早めに帰りたいと言っているのが面倒なら

神経処理が深くて長時間音のうるさいところにいたり
臭いのきついところにいるのは神経への刺激と圧倒が強すぎるため
それは彼女の特性として理解して、
少し彼女にとっての神経負荷の少ない生活やお出かけ、デートを考えてあげるのがいいでしょう。

彼女さんは、きっと感激して
あなたに別のところで心からの優しさを向けてくれるでしょう。

【ケース2】
そうではなくて、人間関係に神経質さを感じて面倒なら

なんだかいつも自分に依存しているなと感じたり
私のことを面倒見てくれるのは当たり前でしょ
と言わんばかりに聞こえる。
または何か自分を試してるような気がする。
いろいろな予定に細かく気づいて細かくチェックを入れてくるとか、
とても些細な生活の齟齬や違いに文句を言いがちであるとか
または合わせてきすぎ、もっと自分がどうしたいのか言ってくれよという場合もあるでしょう。

彼女がなんとなく子供っぽく自分で自律していなくて
八つ当たりしたり、気持ち的にもたれかかったり頼りすぎたりしてくると感じるときは、
もうちょっと根っこが深いかもしれません。


行動と人格そのものとを切り離して考える

親との関係がうまくいかなかったとか、不適切養育によって自己肯定感が育まれなかったといったことで
彼女に長期性(発達性)のトラウマがあるとしたら
彼女は、自分のせいでは無いけれども
とても依存度の高い神経パターンにいらっしゃる可能性があります。

この場合彼女にそれをきちんと
自分はあなたのこういう言動に対してわずらわしく感じる、
と伝えることが大切です。
そして「あなたを受け入れない」という問題じゃなくて
一緒に心地いい関係になれるように努力したい
ということを一緒に伝えること。

その時、一瞬彼女はひるむと思いますし
ショックを受けると思いますが、
それでも彼女が普通に絶対自分が正しい、これが常識だと思って言っていることが
彼との間でずれている、と認識してもらったほうが良い。

幼少期に作られた人間パターンと言うのは、親との関係の中で作られます。

親が心配症で過度に過干渉だと、自分は何もできない愚かな人間だという概念がついてしまう場合がありますし、
=不安型愛着

親が無関心すぎたりお世話できなかったりだと、自分は何も理解してもらえない。どのようにしても親と関係を持つことができないと言うような根っこの概念(潜在意識)が形成されてしまいますので
=回避型愛着

この場合は、あなたとではなくて
その神経パターンと付き合うのをやめたいと伝える必要があります。

ただ優しくしていても、この神経パターンは絶対に変わりません。

いつかかわってくれるだろう
いつか気づいてくれるだろう
は絶対に来ないのです。

なぜかと言うと彼女の持つ深いイノチの防衛だから。

そういう神経パターンさんが
言動をコントロールし命をかけて彼女を守っているのです。

恋人を攻撃するのに
自分を守っているわけないじゃんと思われるかもしれませんが、
幼少期に親から見捨てられる不安を深く持った子どもは
彼氏からも見捨てられるのではないかと深い意識で思って疑り深くなったり、
彼氏の行動を監視したりする傾向があります。

逆に怒りっぽかったり、
何か攻撃を仕掛けてくるような挑戦的な感じの場合もあります。


防衛パターンは脱ぎ捨てていける

いずれにしてもこのパターンは本人が気がついて解除しようと思わない限り、変わりません。
命を守っている防衛パターンだから(と神経系は認識しているから)
彼女の人生を一生間違った方法で守ることになります。

幼い頃はそうやって、親の気分の浮き沈みや
親の傷んだ気持ちからくる過干渉や攻撃に
自分が傷つかないように自分を守ったシステムだったのですが、
1人で判断したり、住む場所を選べる大人になった彼女には
もう必要がない防衛パターンなのかもしれません。

いずれにしても
彼女さんと2人同じ夢を見て、同じ方向を見て、
並んで歩けるようなそんな時が来ることを願ってやみません。

パートナーシップとは横に並んで歩くこと。

向かい合っている時間よりもともに並んで歩く時間の方が何百倍も長いはずです。
ともに並んで歩く時、お互いを心から信頼し
この人といたら安心で心地良いと思いながら、
幸せに歩いていただけたらと願っています❤️




対人支援職の方、または対人支援職を検討している方にむけた
ポリヴェーガル理論講座を6/9と6/11,12に開講します。

ポリヴェーガル理論は心身をつなぐ自律神経についての理論です。
前半部分のポリヴェーガル理論基礎知識を踏まえ
後半では相手の支援を行う際に必要なこともあわせてお伝えします。
詳細、お申込みについてはこちらのnoteからご確認ください。

ご自身の反応、体調のためにお聞きになりたい方へは
7/17に同じくワンデー講座にて、こちらは3時間でサクッと学べます。
詳細はまもなくご案内いたします。




心地よく、自分らしく、疲れすぎずにはたらく。
HSPのための自律神経ケア × 強みプログラム

防衛反応を解除して、強みを活かせる自分へ。

【知識】と【体感】の両輪による学びで
HSPとしての資質を強みにして生きる人生に
シフトチェンジしましょう。

そういう個と。は月1回のグループセッション(曜日時間固定)と
自分のペースで進める動画や音声、文章コンテンツで構成される
6か月間のオンラインプログラムです。

いくら「その行動をかえろ」と言われても
身体がイエスをだしていないことは「できない」のです。
毎日を「気楽に」「安心して」「丁寧に」楽しめる自分でいるための秘訣が
このプログラムにはつまっています。


これまでの「そういう個と。」プログラム修了生の声
プログラムに参加された方たちが、どのような変化をとげられたのかをこちらのマガジンでご紹介しています。
ラクに強みでイキイキと働いていきましょう!


<そういう個と。公式LINE
そういう個と。プログラム参加募集のご案内や
少人数のイベントなどはこちらで優先的にお伝えしています。

また、HSPさん3大強みの簡易診断を無料プレゼント中です。
自分の強みはどれなんだろう…?と自分のタイプが気になる方は
まずは簡易診断をやってみてくださいね。選択式、5問で終わります◎


<HSP強みdeワーキング〜洞察系・共感系・感覚系>
HSPを才能と捉えてこんな見方をすると、シゴトが開けていく。
ワークや実例がたくさん載った主宰皆川の著作。