仕事人生・転職が上手くいかないとき、もっと神経パターンのせいにしていい
HSPが生きづらさから離れ、ととのいながら働く。
そういう個と。プログラム主宰の皆川です。
今日は、
親子の傷つきに
ついて扱っていってみようと思います。
ここの部分は、どうお伝えしようかなって実は長い間考えていました。
長いことHSPの方の仕事のお悩みを伺っていて思うことは、その原因のほとんどが人間関係の恐れや不安で、それが仕事をしたり成果を出したり転職するときの阻害要因として起因していて、その人のありのままの資質を受け止めて強みとして出せれば、能力的な問題があるHSPさんはいない。ということです。
人間関係に起因する悩みというのは、ほぼすべて親子関係に起因しています
親子関係(幼少期の人間パターン)がその人にとって、のひな形になるわけですね。これはいい悪いではなくて、誰もがそうなってます。
親に対してどういう態度で毎日を暮らせていたか、または対処してきたか、そのパターン学習をもって人間は社会に出ていくわけです。
親に対する感じや態度、そういうものがすべて、親ではない、普通に周りにいる社会の人々に向かっても投げかけられていく
という仕組みが人間にはある、ということです。
これは身体と心の関係の中で、唯一不都合な部分ではないかと私は思っています。
というのは、身体さんは「今ここ」にいつもいます。
「今ここ」と過去の記憶(ストレスやトラウマ)の中で、身体は機能しています。
ということは、身体には未来を想像する力がないですよね。
未来を想像する力は頭脳、の機能にあります。いわゆる人間が持った概念の力とか理性の力とか何か考えを構築する、計算する、 そっちの方の能力によって生まれた力。 それによって人間は良き未来、幸せな未来、便利な未来というのを築いてきました。
でも、身体さんは未来を感知していません。
なので、 過去の幼少期の小さなトラウマがあったとしても、
その小さなトラウマを例えば18歳や20歳で、職業に就いた時、 または大学に進学した時、親元からの独立ということがあった時に、
「もうこの神経パターン、親元を離れるんだからいらないよね、ポイっ!」
ってやることができないんですよね。
要するに、自分の神経パターンを変えていくというタイミングに、動物は恵まれないんですよね。
愛着、アタッチメントの、もしかしたら今は不都合になっている神経パターンを 手放していくっていうことに関して、意識してトライしていかないと自然には不安や過剰な同調のわく仕組みのパターン変更ができない。。。
そういう個と。のテーマは「軽やかに働く」なのに、親子関係っていうプライベートなことに口出ししないで欲しいって思われる方もいるかもしれません。
にも関わらずお伝えしているのは、親子関係が、就職して上司や同僚と対する人間関係、転職時にそのまま応用されている神経の仕組みがあるということを知っていただきたいからなんです。
職場でなにか不都合があってもその人の性格じゃない・・。
今もなお親子関係の渦の中に巻き込まれている方や、
そういう親子関係からは今は離れている、または、親と離れて暮らしているけれども、毎日毎日電話がかかってくるとか、 関係性において離れていないという方もいらっしゃると思います。
そのことを考えたくないよ、って方はどうぞ閉じてくださいね。
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転職の現場のなかで
HSPさんが転職する時に ちょっと不都合が起きているなと日ごろ感じていることがあります。
転職のときに、
こういう仕事がしたいとか
こういう方向に進んでいきたい
ということがあったとします。
けれども人材派遣や人材紹介の会社は、あまりそれを聞いてくれようとしてなくて、 今まで何やったんですか?とか、今までどんな実績がありますか?とか そういうことばかり聞くと以前に漏らしていた方いました。
自分が「もうこの会社は嫌だ」と思って転職しようとした、この業界からは一回離れようかなと思ったのに
紹介会社は今までにやったほうばかりを紹介しようとする。
実績があったらそっちの方がいいんじゃないですかって、安易にそちらばかり押してくるような雰囲気がある、みたいなことってありますよね。
要するに実績のあるところのほうがが決まりやすいですよとかそのほうがお給料的にもいいですよねみたいな進められ方したことってありませんでしたか。
業界の仕組みの話なんですが、人材紹介会社というのは、人が転職するときにお金が入ってくる業態です。人が紹介されてその会社に決まった時に、人材をゲットした会社さんから報酬(会社の利益)をもらうんです。
なのでたくさん報酬をもらうことが、その会社存続の仕組み(ビジネスモデル)になっているんです。あくまでも仕組みとして、の話ですが ”決まればいい”わけなんです。
決まればいいということは、転職する人の思いを汲んでくれるのは、担当者のマンパワーであったりその会社の社長さんの意図やパーソナリティや 親心、だったりする=プラスアルファな部分なわけなんですよね。
ビジネスモデルとしては、転職者の思いを叶えることにはそれほどのうま味はないということになるわけなんです。悲しいけどですね。
人材紹介会社にとってのお金の入り口は、企業からだから。
やはり企業側も実績のない人にお給料払いながら新しいことを勉強して もらうより、経験のある人のほうが研修費削減になる。
バブル時代なら人材を育てていこうという余裕がありましたが、
今は一部の企業を除いて、経営者も世界的な不況のなかで必死で戦っているような時代です。
人を育てている余裕がなくなっているというのは全般的に言えることかもしれません。
そういう時代のなかで、でも悲観をすることは全くありません。
HSPは考える力や感じる力がある才能さんなんで、
自分が「能力を出せるレジリエンスを持てばいいだけ」です。
全体論というのは必要ですが、
自分が企業にとってほしい人材になればいいだけのことです。
そういうなかでもしも
自分がいろいろな違う仕事をやろうと思った時には、新しい仕事をやりたいときには、経験が少ない分ちょっとこちらがリスクを引き受けますよ、 そういう「過度に怖れない心理状態」を持っていく必要があります。
ここのところで、やはり愛着の傷を持っていると、
(お母さんや代わりになる養育者にきちんと甘えられた、
サポートを受けられた、
あたたかいつながりを感じられた、
というような安心の神経の育成ができなかった場合は)
周りに 期待をしすぎる傾向があります。
周りを、自分を丁寧に扱ってくれる人じゃなきゃ
育ててくれる人じゃなきゃ
ちゃんとした環境を整えてくれる人じゃなきゃ
と思いすぎる傾向があるという意味です。
(頭では親と考えているわけじゃないですが、知らない人ですもんね。
身体さんが、やはりそこの満たされてない部分 =親にきちんと甘えられなかったっていう部分を 社会で相手に求めがちになってしまう傾向)
もちろんパワハラ・セクハラなどの場合はちゃんと逃げてくださいね!
でもそういうまわりに依存的になってしまう神経状態を責めるわけじゃありません。これは人間の発達にとっては当たり前の仕組みなんです。
発達は飛び級がない。
甘えられた
サポートを受けた、誰かのことを頼りにできた
そして助けてもらえた
そして慰めてもらえた
暖かいつながりを持てた
こういうことがあって初めて人はリスクを受けますっていう 大人の成熟状態に発達していくわけなんです。
なので、これはその人の性格じゃありません。
ああ、周りに過度に頼りすぎて子供っぽい人なんだ、じゃありません。
その方が発達段階の上で、どういう神経調整を受けたのかどうか
というだけの問題です。
ですので、 HSPっていわゆるところの 「甘え」みたいなことが出てきてしまうっていうふうによく言われるのは この親子関係が満ち足りてなかったっていう時に出てきやすい、かもしれないです。
反対のことを言うようですが
安心できる関係を持てた人っていうのは同時に甘えることも上手です。
(相手に甘えたら、甘えっぱなしじゃなくて感謝を伝えて、その人がピンチなときには助けるねという前提がある^^
(ここがややこしいところで、個人によってケースがあまりに違うので、不特定多数の方に向けて、この複雑さを表現することができるかどうか自信がなくて、これまで言及をためらっていたことなのですが。)
相手に委ねるの感覚と境界線
甘えるというのは、心配不安を手放して相手に委ねても平気。っていう 感覚です。神経パターンです。
なのでその相手を無条件に信頼する力、というのは、やはり幼少期に親からどのように扱わ れたかによるわけなんです。
社会に出るとき、転職のとき、 相手が委ねていい人かどうかっていう ニューロセプションの安全感覚が誤作動を起こしていないことが大事です。
例えば、エージェントの担当者と話して、
信頼できる人だなっていう人に会えなかった時に
「すいません 、担当変えますね、 私違う人を指名させていただきたい」ということをはっきり言える。
これは境界の問題です。
これも親との関係に起因しています。
そしてその次に信頼できる、例えば、転職のエージェントにいい担当者を見つけたときに、その人に対して交渉するとき、相手の言うことに反対するのが悪くなっちゃって、なんとなく「もやっ」としているのにそのまま話をすすめちゃったりしていませんか?納得するまで話したいということを伝えられているでしょうか。
いやいやいや、あなたのおっしゃることわかるけど、私これ希望なんです。 今まだもやってます、って言えるかどうか。
これも親子関係の人間関係、アタッチメントに起因しています。
そして、その転職が成立し新しい会社で、あなた何ができますかと言われたときに、
自分を卑下しないで、私はこれこれに対して自信があります。ですので、(叶うかどうかはわからないけど)こういう仕事に対して熱意があります、
と言える。
これも親子関係に起因していますね。 自己肯定感、自己効力感。
=性格ではなくて、神経の反応パターンです。
周りの人はそれほどその人のことを何とも思っていないのに、ただひたすら周りの人間関係が怖く思えてしまったり、 きっと自分のことをネガティブに見ているような感覚がしてしまったり、
これもすべて親子関係に起因しています。
そして新しい業務が降ってきた、昇進の話が来た、責任の範囲が大きくなりそうなお話が来たというときに、 それに対してまずは、「はい、やります、できます」と言えるかどうか、これも親子関係に起因していますね。
結果的にできたかどうかは関係ないです。
この社会において、総理大臣がどんだけ失敗しているかって話なんです。
要は「任せてください、一生懸命やります」と言えればいいんです。
こうやって見ていくと、職業人生を左右するほとんどすべてのこと、人間関係に起因するすべてのことが、 その親子関係の間で生まれた神経パターンによるということがわかっていただけるでしょうか。
人間関係がうまく操れる人は、お給料もどんどん高くなっていくし、人間関係というのは自己肯定感、自己効力感にやっぱり起因しているので、 そこのところで職業人生が大きく変わってくるし、能力が出せるかどうかも大きく変わってくるということなんです。
今日の結論は、
皆さん、自分の性格じゃなくて、もっと神経パターンのせいにして大丈夫です。 神経パターンが今はあまりよろしくない状態かなと思っても、もし人間関係に行き詰まりを感じていても、
「私」じゃなくて「神経パターンさんじゃない」と思っていただけたらいいと思うんです。
そう「神経パターンのせい」なんでっす💖
今日もお読みくださりありがとうございます!
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