「私なんかが参加していいかな?」という想いが湧いてきてしまうとき
HSPさんがラクに仕事できるようになるための心と身体のプログラム「そういう個と。」主宰の皆川公美子です。
ここのところ、そういう個と。プログラムやイベントへのお問い合わせをいただくことが増えてきました。
そんな中で
「わたしなんかが参加していいのでしょうか。」
というお声を聞くことが何度かあります。
今日はその点についてお話したいと思います。
以前、stand.fmにてこんなレターをいただいたことがあります。
どうもありがとうございます。
このレターを書くのにきっと勇気がいりましたよね。
まずは勇気を出して、ご自身の気持ちを人に伝える、をやってくださりありがとうとお伝えしました。
伝えられた側の正直な気持ち〜そこまで全く考えてない
そんなに逡巡してくださったのに本当に申し訳ないんですけれども、わたし自身『麻布で開催すること』にこだわりは0で。
土地勘なし。
具体的なイメージなし。
このお店を選んだのは、麻布だからではなく
8人ぐらいで、美味しいものを会話を邪魔されずに、楽しめるお店はどこだろうと検討しただけでした。
余談ですが、いつも私たちは環境重視です。
そしてその次がお料理の味。
お料理の味がまずかったらもうそれは絶対駄目ですが、東京で生き残るようなお店は大丈夫なことがほとんどです。
でも、環境的にはかなり選ぶ必要がありますよね。
となりのテーブルとの間隔、
まわりの雑音や声はどのぐらいまで聞こえるだろう、
ちょっと奥まった感じがいい、
レストラン全体がすごくざわざわした感じではないよね?
というところまで計算して会場を予約したりします。
なので、この時の麻布のお店も
行ってみないとわからないわけですけれど、居心地よく過ごしていただけそうだということと、価格帯も妥当な感じだったので決めた、くらいのものでした。
そして地理的に、埼玉とか千葉とか茨城とか、関東圏からだったら
行きやすい場所はどこか。
そういう極めて現実的な必要条件を練り合わせて、東京のまんなかにしました。
情報を受け取る側の矛盾
頭では、上に並べたような現実的な情報を受け取られると思います。
麻布という場所、お料理の種類、値段感。
なのに
はじかれたような感覚や
「わたしが参加していいんだろうか」が湧いてきちゃう。
冷静に考えてみると、不思議な感覚です。
理由がない、冷静に考えると違うのに「はじかれた感覚」が湧く
このはじかれた感覚というのは、身体の記憶なんです。
わたしたちの身体はなにか「昔、傷ついた感覚」を記憶しています。
今、はじかれているわけではないし
現にそれほどの理由はなさそうだし
おかしなことだなって思うけれど
でも現実にはじかれた(はじかれそうな)感覚がある。
実は身体の記憶は
今、目の前にに直面しているリアルの情報と連動してない部分があります。
冷静に考えて
主催者のなかにイベントに来てほしくない人などいないし
この時はそもそもどなたがこのレターを送ってくださってるかわかりませんでした。
申し込んでくださって時間を使ってくれて、会いに来てくれる、またその場を楽しみに来てくれることは、主催者にとって感謝しかありません。
こちらも来ていただけるかドキドキしながら発信しているのですから。
なのに「参加していいのだろうか」
ぐるぐるしてしまう。
これが体の記憶なんです。
全く根拠がないですよね。
根拠がないっていうのは頭の情報と食い違ってるということです。
身体からくる体感を扱うということ〜誤作動を起こしていないか
冷静かつ客観的な情報をくいちがって「恐れがでる」ということは
身体反応の誤作動が起こっているということです。
実際に危険が迫っているところで「緊張」や「ざわざわ」が起こるのは
正しい反応です。
けれどもそうではない、特に危険も何もない状況まで「安心ではない」と身体がジャッジするのは、誤作動です。
誤作動が起こっている状態は
不都合ですね。
いつでも周りに対して過度に警戒的になりますし、
それは周りの人に伝わります。
そうすると人間関係がギクシャクする原因になります。
人は言葉の内容よりも、雰囲気などの非言語の部分から
70%以上の情報を受け取ると言われています。
そのような状況下では、
頭で危険を取り除こうとするのではなく
身体の状況=自律神経系の在り方を扱っていく必要があります。
今、わたしはすくなくとも、安全安心な場所にいる。
安全安心な人たちとのつながりの中にいる。
そうやって、身体さん自身がちゃんとわかってくれる必要がある。
その感覚を、体感とともに掘り起こすトレーニングをしていかなければなりません。
ここが、YouTubeやラジオ、SNSなどで情報を得るだけではやりにくいところ。
ただ単に、へ〜そうなのって動画見て、こうやればいいのねって気もそぞろな状況で形をまねしても効きません。
様子を見ながらファシリテーションしてもらうことを体験していただいて初めて効果がある部分なのです。
今こういう感情が来た、
今こういう身体反応がある、
そこに呼応する形で身体感覚のワークをやったり
自分の身体反応を拾えるようになるワークをやったり
自己肯定や
安心感覚や
勇気を出して一歩でてやってみる!の感覚は
頭でいくら考えても改善しません。
身体の感覚を扱っていくと
理由のない自信が湧いてきたりします。
すべては身体のエネルギー=活力の部分が
どのように脳にフィードバックされるか、が
感情のもとだから。
言葉で原因や理由を知ることも役にたちますが
身体感覚を扱っていくと
とてもスムーズですよ。
自分のことを反省する必要も
できない!弱い!と責める必要も
全くありません。
癒しが起こる、の本当の意味
身体には言葉がないので
感覚でもって、何度もやって沁みていくように習得していきます。
わたしはよく自転車の練習を例に出します。
自転車って、手順を説明書で読んだって乗れるようにはならないですよね。
試行錯誤しながら、時には転びながら
身体がその感覚をつかんでだんだんにうまくなります。
上手くなるのに時間が少しかかるけれども
一度できるようになったら、2度と乗れなくなりませんね。
これが身体の習得の方法なんです。
脳からトップダウンでの情報ではなくて
ボディーからのボトムアップの情報。
これは
「HSPの理論を知る」とか「癒しってこういう仕組みになってますということを知る」のとは全然違うワールドですね。
自分と向き合い、自分が主観で体感を感じていく、
それを誰かにホールドしてもらいながら、自分の感覚を経験し直していく。
それを丁寧にやっていくと、身体は安全感覚を習得しはじめます。
辛い誤作動を起こしにくくなっていくのです。
本当は幼少期に、体験すべき安心感だったんですよね。
だけど、それが何かの理由でかなわなかった。
(何の理由かは今となっては関係ありません)
けれど、安心してほしいんです。
神経が安心感をキャッチできるという感覚は、
大人になってからもできる、メソッドとしてやることができることを、本当にお伝えしたいです。
今日お伝えできることは、
自分が心から、安心して過ごせる神経系は育てることができるということ。
腹側迷走神経に安心してオンになれるという状況を体に染み込ませていくことができること。
これをやると、その後の人生が変わります。
生まれ持った強みが簡単に使えるようになり
恐れやざわざわやぐるぐる思考がへり
日常がもっとずっと楽になります。
小さなトライアルを積み重ねていくと、平気なことが増えていく
身体感覚のワークを積み重ねるということによって、小さなトライができるようになったらしめたもの。
一つ一つちょっとしたトライをしていく、
その結果、やっても大丈夫だったじゃん。を積み重ねるのです。
「また今度にします」って断っても
その後もみんな普通に対応してくれたじゃん。
これが小さな小さなトライと安心ですよね。
こんな経験を積み重ねて、そして体に覚えさせて
そうしているうちに気がつくと日常のなかの不都合はずっと減っています。
上司とか同僚とか友達に意見を言えなかった方が、しれっと押し返せるようになる。
そして、何かダメージを受けたときにもすぐに戻れるようになっていく。
そして、誰かの何か言ったことに関して、過剰に反応したり過剰に悲しくなったり過剰に怒りを持ったりっていうことがなくなって、グレーなゾーン、ファジーなゾーンの神経の耐性領域が広がっていく。
そんなことが起こる変化の時にわたしはたくさん立ち会ってきました。
完璧主義が強すぎるのも、防衛反応であることが多いですが
人に対して、白黒つけねば気がすまない、というのは
生きづらい厳しい世界です。
この人は好き!
この人は嫌い!と決めなきゃ気が済まないという状態から
好きでも嫌いでもない、グレーの状態の人間関係が、自分の周りにたくさんある。
こういうことが、起こります。
自分がはずされるような感覚、拒否されるのじゃという恐れは、あなたの性格ではありません。
覚えていないけど、何かの理由がある防衛反応です。
このレターをくださった方だけではなく
この記事を読んでくださった方は全員、
楽に幸せに働いたり、幸せにラクに暮らしたり、に向かっていくことができる。
コアな本当の自分に向かっていくことができる。
そういうエネルギーを持った方たちだということを私たちは信じています。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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身体がイエスをだしていないことは「できない」のです。
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このプログラムにはつまっています。
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