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2/15「大学連携リレー講座⑤」開催しました!

1月から始まった北九州市民カレッジ「大学連携リレー講座」もついに最終回。
第5回目は「自然毒と食中毒」と題して、九州栄養福祉大学教授で、薬剤師の戸田晶久さんにお話しいただきました。
戸田先生は若いころ、某製薬会社の有名な湿布薬の開発に携わっていたそうです。
受講者の皆さんも、その名前を聞いてびっくりしていました。ちなみに、私もお世話になったことがあります。
 
前半は、「自然毒」についてのお話です。
中でも興味深かったのが、フグや貝などに含まれる毒は、その動物が作るわけではなく、食べ物や環境に含まれる毒が体内に蓄積したもので、一般的に食用にされているアワビでも、赤潮の時には毒素を取り込んでしまうため漁はしないそうです。
また、毒キノコについてのお話では、「おとなしい色のキノコは無毒」「虫が食べていれば無毒」「縦に裂けるキノコは食べられる」など色々な噂があるが、すべて迷信なので、怪しいものは食べないよう注意されました。


 
続いて後半は、菌やカビ、ウイルスなどを原因とする食中毒についてです。
食中毒の予防には、手洗いや冷蔵庫での保存、十分に加熱することが大事だそうです。
菌によっては過熱しても死滅せず、冷めて常温になると再び増殖する菌もあるそうで、油断せず、冷蔵庫で保存してほしいとのことです。
 
昨年度までの大学連携リレー講座は、当センターがテーマを決め、それに沿ったお話を各大学の先生方からしていただく形でしたが、今年度は、各大学の得意分野や新たな取り組みなどをPRしていただこうと、あえてテーマを設けませんでした。
5回の講義では、児童文学から始まり、社会人向け講座の紹介や市内の建築物、心理的応急処置、食中毒と、非常にバラエティーに富んだものとなりました。
受講生の方からは「自分の聞きたい話だけではなく、今まで興味のなかった分野についておもしろい話が聞くことができ、視野が広がった。」と好評でした。
 
来年度も引き続き開催予定ですので、ご期待ください。

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