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ハードで聴きたい音楽、エレクトロニカ

こんにちは。
早速ですが、皆さんは最近CDを聴いてますか?
SUZUKI SHOTENの店主の鈴木はDJもしており、
最近MIXCDを製作して、店頭で配っていたのですが…..

「僕、CD聞けないんですよ…」  とか、
「プレイリスト、公開してください!」  とか
「車で聴きます」  とか

おっしゃるお客様の多いこと。
店舗のある那須塩原市は完全なる車社会で、
幸いなことに車内ではCDデッキがあって、聴くことができる方もいるようです。

その一連のやりとりを聞いていた私は、
皆さんもしかして、もうCD聴いてない??
となりまして。

私、実は一度も音楽データを購入したことがないんですよね。
多分頭が固くて、往々に時代に乗り遅れて生きています。

それは、収集欲を掻き立てるエレクトロニカという、
音楽ジャンルにあるなと思っています。
エレクトロニカは、非常に幅広い定義でビートのあるものと
ノンビートのものが存在し、多くはインストです。

よく癒されるとか内省的と表現されることが多いですが、
聴きなじみの良いものばかりではありません。
鬱々したものも表現したり、
自然を感じさせる優しい音作りの中に
自然への畏怖が垣間見えます。
遠い記憶を呼び覚まされるような感覚にもなります。

今回はそんなエレクトロニカのCDをご紹介していこうと思います。

非常に似た名前のジャンルにエレクトロがありますが、
エレクトロニカの方になります。

ですので、エレクトロで新しい音楽をお探しになられている方にはご参考にならないかもしれません。ごめんなさい。

そんなエレクトロニカ、初めて出会ったのは18歳の時。
美術館のミュージアムショップで出会いました。


JOSHUA TREBLE の FIVE POINTS FINCASTLE

惹かれたのはその美しくも素朴な装丁。


紙ジャケフェチです

音楽性としては生音とノイズが入っていて、
有名なアーティストだとOvalのような。
エレクトロニカは非常に細分化されていて、枝分かれするグリッチノイズに
なるんでしょうか。
専門家ではないので細かい音について言葉にはできないんですが。
私は当時、服飾学校生でしたので作業BGMとしてぴったりでした。
ミシンを縫うにも、空想にふけってあれこれデザインを練るのにも。

いい意味で邪魔しない、空気みたいな音楽です。


takagi masakatsu の eating

そして、同じく出会いは美術館。
高木正勝(takagi masakatsu)さん。
現在では、細田守監督作品で音楽を担当されていて有名な方です。
当時はフォークトロニカとも呼ばれた、デジタルと生音と組み合わせた
ミニマルでオーガニックな風合いのエレクトロニカを作っていました。
特にこちらのアルバムは高木さんが高校生の時に作曲したもの。
ファッションショーの曲として採用したものが収録されていて、
思い出深いアルバムです。


Kazumasa hashimoto の epitaph

冬山登山に何度もアタックしては山小屋へ戻る、を繰り返しているような。
山の静かなる厳しさと、山小屋の温かさを同時に感じるような音です。
橋本さんの作品は総じてジャケットが可愛いです。
黒沢清監督の「 トウキョウソナタ 」の音楽も担当されていました。


アレハンドロ・フラノフ の カーリ

こちらは就職してだいぶ経ってから、
雑誌のアンビエント特集で紹介されていたもの。
アルザンチン音響派と言われていた、アレハンドロフラノフの
親指ピアノとシタール主体の音楽。
ジンバブエの親指ピアノのムビラを使用しているのですが、
漂う香りはアラブの静かな夜です。
木の上にある天幕のベッドの上で月を見たり、
虫の声に身を任せているような。
しかし、布一枚で自然界と繋がっている緊張感も感じさせます。


ここまで紹介してきて、文章が長めになっていることに気づきました。
ですので続きはまた今度。
トップ画像に載せた音楽以外も紹介していこうと思います。

作業用としても優秀で、想像力も掻き立てられる音楽、
エレクトロニカ。
睡眠導入としてもとてもお勧めです。

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