問題解決の「標準的」なプロセスに対する一考

すべての問題はユニークであるという前提に立てば、その解決策へのプロセスも多様性に富んだものになる。

しかし、そうすると属人的な部分が占める割合が多すぎて、いわゆる「標準化」が難しい。

ユニークな問題を、標準的なプロセスで対応するために必要なものの一つは、「問題の抽象化」だろう。

ただ、問題を抽象化しすぎると、解答も抽象的になるのも事実。

そこは抽象と具体の間を往復する「想像力」が求められるのだろう。

抽象的な解決策を、具体的な解決策に転換する部分に、何かもやもやするものが存在していると感じているところ。

そこには、ブレストの「質より量」「自由奔放」と連想力の意識的活用が必要なんだと思う。

様々な問題はユニークだとして、それを色々なやり方で行き当たりばったりの試行錯誤で対応していくと、継続した成果を出していくことが難しくなる。

だから、「標準化」とは「継続して成果を出し続けるための仕組み」ととらえることができる。 いわゆる「定石」とか「セオリー」と呼ばれるものである。

標準化することでこれまで人類が経験してきた解決のパターンを適用し、それを自分のユニークな問題に当てはめる所で想像力を発揮する。

TRIZという発想法には「発明的問題解決の標準解」というものがあり、それは世界中の特許をもとに作られた「問題解決の標準化」なんだと思う。

参考:創知堂の日常閑話/TRIZ編 問題を解決する標準的なやり方


もちろん、「人」の思考力が基本にあっての「標準化」だから、そこは本末転倒にならないようにしないとね。


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