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きょうの聡太くん 2024/4/23

 きのうの午後から、動物病院に行ってきた。時間を調べたら午後からのほうが空いているとグーグルが教えてくれたからだ。
 まずなにが原因のお腹壊しだったのかというと、どうやら単純に食あたりであったらしい。
 生煮えの鶏肉が原因になる「ウェルシュ菌」というのが検出されたらしいのだ。これは人間にもうつるから気をつけてください、と言われた。
 鶏肉といわれると毎晩ふたかけらササミを食べさせているわけで、茹でて冷凍してレンチンしてもばい菌が出るというのだから茹で加減やレンチンの強さが足りなかったのであろう。飼い主は大いに反省した。
 ちゃんと検査して下痢の理由がわかったのはとてもいいことだった。だが日常的にお腹がゆるいのは何故かはちょっと聞けなかった。とりあえずササミはいままで25秒レンチンしていたのを30秒ちょっとレンチンして一日ひとかけらにすることにした。レンチンを強くしたらカッサカサのカッピカピになったが、たぶんこれでいいのだと思う。

 ほかにも聡太くんの食事を見直すことになった。
 キャットフードは国産のものがいいそうだ。いままで食べさせていたパウチは海外製だった。子猫のころもう少し高いのを食べさせていて、お腹の調子がよくなかったのでいまのメーカーのパウチにしたらお腹が持ち直した、ということもあったのだが、なるべく国産のものを選んだほうがいいですよと言われてしまったので、ホームセンターで国産のパウチを買ってきた。少しずつ慣れていただくつもりだ。
 ちゅーるについても、ドクターいわく「ちゅーるというのは脂のかたまりなので、お腹がゆるい時にはあまりよくないです」と言われた。そうか、脂のかたまりだからあんなにがっついて食べていたのか。脂なんだからおいしいに決まっている。いまあるのを食べ切ったらとりあえずやめてみて様子をみることにした。
 そして「ではどんなおやつをあげればいいですかね」と聞いたところ、「クッキータイプがおすすめです」と言われたので、パウチと一緒にホームセンターで増粘多糖類の入っていないクッキー風のおやつを買ってきた。増粘多糖類もよくないらしいのだ。
 新しいおやつをきのうの夜食べさせてみたのだが、なかなか好評であった。「これおいしいですねもぐもぐ」と食べてくれて安心したのであった。

母氏が見切れている……。


 誰が疲れたって人間がいちばん疲れた。まあそれはそうだ、聡太くんは家で昼寝していたのだから。
 お腹の薬も少し出してもらった。とりあえず550円で済んだ。今回はクソデカスーパー平屋のATMに駆け込まずに済んで安堵したのだった。
 疲れることは疲れるのだが、待っている間、隣に停まっている車の柴犬を眺めたり、キャリーに入れられて動物病院に連行されるよそ様の猫ちゃんが「あおーん……あおーん……」と騒ぐのを聞いたりしてとてもニコニコしてしまった。
 そして会計をしているときに入ってきたコワモテのおじさんが「きょうはイチゴです」と、ワンちゃんか猫ちゃんか知らないが顔に似合わないかわいい名前の動物を連れてきていてさらにニコニコしてしまった。きっと家では「イチゴちゃん」と呼んでいるのだ。かわいい。しかも「きょうはイチゴです」と言ったということはイチゴちゃんの他にも犬か猫を飼っているのだ。ニコニコせずにいられようか。
 そしてまたスタッフの人に「お母さん」呼ばわりされてしまった。解せない。しかし、もしわたしが若々しい美人で髪をきれいにカラフルにしていてネイルをやっていて流行りの服を着ていたら「お姉さん」と呼ばれたのだろうか、と母氏に愚痴ったら、「それは『ママ』って呼ばれるんじゃないの?」と言われた。それは「お母さん」以上に嫌なのでこれでいいやと思ったのだった。

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