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聡太くんお誕生日おめでとう! 2023/3/20

 きょうは聡太くんの誕生日である。正味の話、誕生日の分かっている動物を飼うのは人生で初めてなので、家族の記念日が増える(しかも我が家にやってきた5月8日も記念日である)という感覚が未知のものだ。
 とりあえず人間はケーキを食べた。人間の夕飯は寿司の予定だ。そして誕生日プレゼントに「猫になめられている感覚」を再現したブラシを買ってきた。とりあえず嫌がりはしないが大好きというわけでもなさそうだ。むしろブラシを持った手に攻撃を加えるほうが楽しいようである。
 聡太くんは晴れて1歳になった。あのちっちゃかった子猫がいまでは大人である。まあ猫という生き物は人間に飼われているかぎり心は子猫のままだと聞いたことがある。実際そうなのだろうなと聡太くんを見ていると思う。

一般棋戦グランドスラムに六冠達成、名前の元ネタのひとすごい。


 ホームセンターにいつもの乳酸菌入りちゅーるを買いに行ったついでに、猫用のケーキはないのかちょっと見てみたのだが、犬用の野菜を使ったケーキは間違いなくあったようだが猫用があるかどうかはちょっとわからなかった。
 ただケーキの上に乗っているマスコットが茶トラ猫、というのはあったので、もしかしたら猫用のケーキもあったのかもしれない。
 というかあんまり変なものを食べさせるとお腹を壊す子なので、猫用ケーキがあっても与えられないのでは……というような気もする。でも喜んで食べるとは思う。
 大人になってもお利口になる気配はさっぱりない。その調子で元気よく長生きしてほしい。

「いっさいになりました」


 きのうの夜、父氏がビフォーアフターを観ていて、面白そうだったので大河が終わったら最後の15分だけ観よう、と2階で大河を観た。
 聡太くんも2階についてきて、ゴミ箱を探したりしていたのだが、遊び疲れていたのと大河を人間が観ている間は構ってもらえないのとで、父氏の布団でスヤラァと寝てしまった。それがあまりに見事な梱包芸術だったので写真に納めてしまった。
 さすがにいつまでもそこで寝ていられると困るので、「かつおぶしあげるよ」と言って1階に連れてきたのだが、寝ているところを無理に起こしたせいか変に興奮して、人間が寝る支度をしている間もかくれんぼをしたりだるまさんが転んだをしたりしていた。元気すぎる。
 変に元気で心配だったので、家じゅう消灯してさて寝ますか、となったところでちょっと様子を見にきたら、クールダウンしたらしくちまっと寝ていた。
 いつになったら100パーセント安心して寝られるのだろう。

梱包芸術。


 とにかく聡太くんは無事に1歳になった。これからツイッターでは「子猫氏」でなく「猫氏」と呼ぶわけだが、まだなんとなくしっくりこない。
 噺家さんや歌舞伎役者さんのように、先代の名前をもらって出世していくシステムの人たちは、自分で自分の名前が変わったことに驚かないのだろうか。
 糸井重里が2代目の犬に先代の犬みたいな名前をつけたとき、最初は「うわあ可哀想」と思った。でもいまでは2代目の犬もそれで納得してるんだろうな、と思うので、いいか、と思っている。
 というか犬や猫に名前をつけるのはそもそも人間のエゴなのだと思う。狼に餌付けをしていた原始人が狼に名前をつけて撫で回したりしたのだろうか。狼が犬になったりヤマネコが猫になったりしたのは確かだが、その始まりにも「かわいい」「愛おしい」という感情はあったのだろうか。その狼やヤマネコにも名前はあったのだろうか。

 もう外には福寿草が咲き始めている。去年の、こういう春の初めに、聡太くんは生まれた。それだけは間違いない事実である。ハッピーバースデー!

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