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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2023/10/30

 きのうのネコハラがすごかった話をして、もう明日かぎりで10月が終わってしまうことから目をそらそうと思う。
 日曜日は大河ドラマがある。「真田丸」以来皆勤賞(まあたまに録画で観たりもするのだが)で観ている。いまやっている「どうする家康」は、娯楽時代劇に振り切った印象で大変面白い。
 聡太くんはふだん8時台におやつのササミをもらっている。しかし日曜の8時台は大河ドラマを観たい。なのでいつもちょっと早くおやつをあげている。
 きのうもそうした。聡太くんはおやつのササミをうまうまうまうまと食べ、ご機嫌さんでゴロゴロと寝ていた。そして人間が「どうする家康」に集中し始めると、なぜかむくりと起きて「おやつもらってないんですけど」と、ニャーニャー騒ぎながらわたしの袖を噛みまくった。
 もしかしたらおやつのササミが小さめだったので物足りなかったのかもしれないし、あるいはおバカちんで忘れてしまったのかもしれない。でなければ腹時計が正確すぎたのかもしれない。困ったやつである。
 まあ、たまちゃんは「麒麟がくる」の緊迫したシーンで思いきり毛玉ゲロを吐いたことがあるので、それに比べればぜんぜんかわいい。だがネコハラはやめてほしい。

「おいしいもの、ください……」


 今朝もわけもなく手をガリガリと噛まれた。買い物に出かけて消毒するたびめちゃめちゃ痛い。なんでこんなに噛むんだろう。
 単純にしつけに失敗したと言えばそれまでだが、それにしたって激しく噛む。噛む噛むエヴリバディだ、噛むどんどんだ。
 このあいだXで「うちの犬ぜんぜん噛まないんですよー」「えーそうなんですかー」「バスガス爆発」というシュールなふたコマ漫画が流れてきた。この理屈でいけば聡太くんはきっと早口言葉が苦手なはずだ。名前の元ネタのひとだって「えー……はい、そうですねー……」とよく言っている。
 人間の手はおいしいのだろうか。熊の手はハチミツが染み込んでいるからおいしいというが、人間の手なんてせっけんや洗剤の匂いしかしないだろうに。
 犬であれば手をグーにして押し込めば「噛んではいけない」と理解するそうだが、聡太くんは手がグーだろうがなんだろうがとにかくガリガリガリガリ噛む。「いててて……いたいよそうちゃん!」とよく言っているが本人はさっぱりわからない顔だ。

天守閣。


 歯が生えそろうころにきょうだい猫がいて喧嘩していたとかであれば噛み癖もほどほどで済んだのだろうか。わたしは聡太くんの生い立ちを実はよく知らないので、何匹きょうだいで親はどんな模様で、ということがわからない。
 絵の先生のところの一番若い猫さんは、手のつけられない暴力猫で先輩にも喧嘩を売りにいっていたらしいのだが、喧嘩をやっているうちに穏やかになってきて、人間の膝でへそ天で甘えるような子になったらしい。そこは先輩の力だ。
 しかし多頭飼いというのは大きな責任を伴う。我が家では聡太くん1人で充分だ。だからたぶん聡太くんは生きる限り、そして歯のあるかぎり、わたしの手を噛み続けることだろう。

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