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きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2023/3/3

 きのう、父氏がテレビに飽きてから、えねっちけーの作ったすごいドラマ「大奥」の録画を観ていて、うっかり聡太くんにおやつをあげるのを忘れかけた。
 聡太くんは父氏の椅子でぐっすりすやすやしていて、おそらく人間がテレビを観ているときは自分のことを見ていないというのがわかるのだろう。そういうわけでまったく騒がなかったので、家じゅうの灯りを落としてから、「やべ、おやつやってない」と気づいたのだった。
 台所にあるキャットフードの戸棚を、きい、と開けると、聡太くんがすごい勢いですっ飛んできて、「はやくよこせ〜」と騒ぎ始めた。ごめんごめんと謝りながら乳酸菌ちゅーるを与えた。そんなに騒ぐなら最初から要求すればいいのに。
 なお、「大奥」というドラマについては、強い女性が男の名前を名乗り男の仕事をするというのが完全にわたしの性癖にどストライクなので、毎回録画だが楽しみに観ている。ただちょっと父氏のいるところでは観られない。

寒いから部屋の中に入ろうよ……。


 最近、聡太くんと暮らせなくなる日がくるのでは、という不安にさいなまれている。
 父氏は5月には赤帽を退職するらしいし、母氏だっていつ退職するかちょっとわからない。
 この時代年金生活というのが厳しいのは知っているし、わたしはおそらくまともな職につけないのだ。障害年金こそ貰っているが、それで食べていくのはおそらく不可能だと思われる。そうなるといつ生活保護を受けることになるかわからない。そうなったら聡太くんと暮らすことはできない。
 たとえばそういうときに新しい飼い主にマッチングしてくれる保険みたいなものがあるのだろうか、とずっと考えている。聡太くんと暮らせなくなっても、聡太くんが保健所のガス室送りになるのだけは避けたいのだ。
 当然聡太くんはそんなことは知らないので、毎日当たり前みたいにごはんを要求し、当たり前みたいに寝ている。うらやましい。
 こういうことを考えると、ひたすらに悲しい気分になる。まあ当然のことである。最後まで責任を果たすのを目標に生きたらいいのかな、と思っている。

「やだ。ろうかがいい」


 とにかく書かないことには始まらんのである。きょうは母氏が大きな病院の眼科に行って、うっかり日付を間違えていてめちゃめちゃ時間がかかるらしいので、電撃に投稿する作業とその準備を始めた。もちろんKACコンもやらねばならない。
 夢では食べていけないが夢でなく職業にするために頑張ることはできる。ワナビ仲間だったがツイッターから消えていった人たちは、書くのを諦めた人たちだ。わたしは諦めたくないのだ。
 わたしにはこれしかできない。文章を書く以外のことができないなら、それを仕事にするしかない。誰かに価値ある文章と認めてもらえるよう書くしかないのだ。
 新人賞に投稿するたび、職歴に「高校中退、現在無職」と書く。それは事実だ。もう変えようのない事実だ。人も恨んだ。
 でも人を恨んでも仕方がないし、成功するために頑張り続けねばという気持ちはある。頑張ろうと思う。

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