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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2023/2/18

 きのうふと思ったことがある。
 ドコノコという、糸井重里の作った犬猫版インスタみたいなアプリで、よく亡くなった犬猫(お空組と通称される)の飼い主が、「また会いたい」と過去の写真にキャプションをつけていることがある。
 また会いたい。わたしはたまちゃんに対して、そう思ったことがない。それはなぜだろうと思った時に、やはり最後の最後まで一緒に頑張って手を尽くして、それで亡くなってしまったのも大きかったのではないだろうか、というのがいちばんによぎってくることだった。
 とにかく必死に世話をした。たまちゃんも頑張って生きようとした。だから亡くなったことに納得できて、聡太くんと暮らそうと思えたのだと思う。
 そんなことを真面目に考えている飼い主をよそに、聡太くんはきょうもぼーっと外を眺めている。なにか面白いものが外にあるのだろうか。

あんよは黒い。


 きのうの夜、布団に寝転がってイラストを描いていると、廊下から聡太くんの「ニャーン!!!!」というクソデカ絶叫が聞こえたので、どうしたどうしたと開けてやると、すでに廊下のドアの前に待機していて、スタタタタと2階に行ってしまった。
 どうやら寒かったらしい。しょうがないので2階の両親の寝室に連れて行って、かくかくしかじか、と母氏に説明したところ、「とりあえず置いてって」ということになった。
 どうやらそのあと、ゴミ箱をひっくり返して大暴れをしたらしい。申し訳ないことをした。
 というか聡太くんのためにサンキュッパのホットカーペットを買ったのだが、それに興味はないのだろうか。
 いまがおそらく寒さのピークである。ここ2、3日はぬるい天気だが今月はもうしばらくマイナス気温が続くだろう。来月になればきっといくらかマシになるはずだ。
 猫用のドームタイプの布団でも買えば聡太くんも暖かく過ごせたりするのだろうか。

「むむ? ろうかでなんかやってるぞ?」


 きのうツイッターを見ていたら飼い猫の一生にかかるお金の平均額なるものが話題になっていた。ちょっとだけ読んでやめたのだが、それについてのツイートが「まあ猫を飼うのは実質3000万円ぶんくらいの幸せ」とか「えっ? たったこれだけで猫様と暮らしていいんですか?!」みたいなポジティブなツイートがほとんどだったと思う。
 猫と暮らすのは幸せなことだ。お金はかかるかもしれない、でもお金には変えられない価値がある。
 だいいち生き物と暮らすにはお金がかかるのが当然である。それにどこの獣医さんでも診てもらえる犬や猫なんてぜんぜん楽なほうだ。どうしても変わったものを飼おうと思うならせめてフェレットとかモルモットあたりに留めておくべきではないだろうか。
 一般家庭で飼うなら家畜化された動物がいちばんいいと思う。かわいいからと高いお金を出して珍獣を飼って、気候が合わずに病気になって獣医さんに診てもらえず死んでしまうなんて悲しすぎる。
 犬とか猫とかで満足するのがいちばんいいのだ。犬も猫も人類の友達だ。

ぺろーん……。


 きょうはうっかり早めに目が覚めて、茶の間にいくと聡太くんは母氏にべったりと甘えていた。
 聡太くんはものすごい甘えん坊将軍なのである、白馬にまたがり海岸を駆け抜けるレベルの甘えん坊将軍である。
 まあ甘えん坊かと思うと暴れん坊になったりもするし、アントニオ猪木みたいに寝転がったまま猫パンチを繰り出してきたりする。いつものことだが、きのう気がついたら手が傷だらけになっていた。こういう傷は買い物したときの消毒液がとんでもなくしみるのである。
 悪いこともいっぱいするがそれがかわいいところだ。これからも元気に暮らしてほしい。

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