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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/6/25

 聡太くんはなぜか右側から回り込む。
 ソファに座っていて、左側に聡太くんがいるときに、「おいで」とやると、なぜかいったん人間の右側に移動してから膝に乗ってくるのだ。なんでだろう。
 猫は「いつもと同じ」暮らしが好きだ。だから自分のなかにルールがあるのかもしれない。というかルールがあるのだろうと思うことはしょっちゅうある。
 そしてそのルールは人間とは全く関係がない。なにがなんでもご飯は決まった時間がいいし、夜もボールで遊んでから寝る。きのうはいやいやえんをしなかったのできっと諦めたのだろう。
 そして飼い主であるわたし自身もルールの多い人間である。自分のルールは守りたい。こういうのを「こだわり」と言うのだと思う。
 ルールを守るということは新しいものごとに抵抗がある、ということだ。猫のルールはともかく人間はヤワラカ頭で生きていきたいと思っている。

 きのう、聡太くんは母氏の膝でぐうすか寝ていた。
 そんななかわたしが飲み物に氷を入れようと冷凍庫を開けて、氷を溜めてあるタッパーをガシャガシャやっていたら、聡太くんはお目目ぱっちりになって「なにしてんの? それもらっていい?」と言う顔をしてやってきた。
 聡太くんは氷をガシャガシャやる音が大好きだ。父氏がアルコールを摂取するために氷を用意しているときも「こおりですか!? こおりですね!?」とやってきて、流しに落とした氷が溶けるのを眺めたりチョッカイを出したりしていた。
 しかし最近はあんまり水滴観察学会をやっていない気がする。猫は飽きるのも早いのだ。子猫のころ父氏が流しに落とした氷をドツキ回して大暴れしたのはすっかり過去になった。
 氷というものは不思議である。人間にも不思議なのだから猫にも不思議であろう。
 氷といえば氷そのものをレンチンしても溶けないと聞いた。そのせいかときどきササミをレンチンしても氷の塊が残っていたりする。それは電子レンジを使っているのだから仕方ないのだが、いまどきの電子レンジならそういうこともないのだろうか。

「だいじょうぶ? いけめんすぎてがめんわれない?」


 聡太くんの甘えん坊ぶりがひどい。これでは甘えん坊将軍だ。このままだといずれ金ピカの衣装を着てマツケンサンバを踊り始めてしまうのではないだろうか。
 とにかく人間が好きなのだ、抱っこされても大人しくしていることが多いし、「だっこしろ」と母氏に抱きついたりしている。そのまま抱えられてスヤ……と寝たりもする。完全に子猫のころから中身が変わっていない。
 何回か書いたことだが、たぶん本人としてはまだ小さいつもりなのではなかろうか。まだ心が赤ちゃんなのだ。
 たまちゃんはこうではなかった。抱っこすると「はなせ! やめろ! いやだ!」と暴れて、人間の顔を突っ張ってジタバタした。聡太くんはそうではない。とにかく抱っこが大好きで、抱っこされる様子は完全にぬいぐるみさんである。
 たぶん「ぼかぁかわいいのでゆるされるんですよ」とか思っているのだ。どだやづや(訳・どういうことだ)!!!!
 まあ実際かわいいから許されるのだが、自分の体格をよく理解した上で甘えていただきたい。めんこいから許すと言っても尻が痺れるのが毎日、というのは辛いのだった。

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