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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2023/6/25

 きのうの夜から、図書館で借りてきた文春新書の「ねこの秘密」(著:山根明弘)という本を読んでいる。猫の歴史から生態まで、詳細かつわかりやすく書いてある新書だ。
 それを読んでいて、野良猫の過酷すぎる生活に「かわいそうだよ!!!!」となってしまった。たまちゃんは幸せだったのか、と考えてしまうことがよくあったのだが、野良でいるより人間の家で栄養のあるキャットフードを食べてぐうたらできていたほうが圧倒的に幸せなんだろうな……と思った。
 というかそもそもたまちゃんは死にかけを拾ってきた猫だ。なにもわからない子猫のうちに死んでしまうよりは、人間の家で暮らすほうがずっと幸せだったのではないだろうか。
 とにかく野良猫の生態を読んでいると可哀想でつらい。でも野良猫は野良猫なりに、短い猫生を一生懸命生きているのだなあ、と思いながら読んでいる。
 猫が家畜化された経緯だとか日本にやってきた経緯だとかが書いてあって、面白かったのは古墳時代の焼き物に肉球スタンプがされていた、ということだ。
 ずっと、猫というのは平安時代くらいに中国のありがたいお経をネズミから守るためにお経と一緒に日本に渡来したものだとばかり思っていた。毛色の歴史なんかも載っていてとても面白い。猫はやはり面白い生き物だ。

「いけめんすぎてこまるんですよ」


 洗濯物を畳んで茶の間にそのまま置いているとなんだかドキドキする。たまちゃんはよく、洗濯物に座っておしっこをしていたからだ。
 これはけっこう歳がいってからやるようになったことで、最初はすわ認知症かと思ったが、獣医さんに相談したら「膀胱炎じゃない?」と言われて抗生物質が出た。抗生物質を飲ませたらおさまったが、その後もときどき洗濯物におしっこをした。
 聡太くんが同じことをするかはわからないが、どうぞやらないでくれ、と思っている。それはそれとして、明日は獣医さんにお尻を絞ってもらいにいくのだが……。
 猫は認知症にならないとなにかで聞いた。本当かどうかはわからないが、認知症になった犬というのは見ていてかわいい一方飼い主の苦労が想像できていろいろとつらい。どうかボケてくれるな、と、10年以上先の聡太くんを心配している。

 聡太くんのおやつに茹でササミをレンチンしていると、聡太くんは電子レンジの前にびたっと張り付いて、「まだか? まだなのか?」と待っている。
 チンした茹でササミをを細かくさいて食べさせるのだが、きのう食べさせていたら「フガッフガッ」と声を立てた。それはわたしの耳には「うまうま」と聞こえた。つい「すごい、いま『うまうま』って言った!」と、でっかい声で言ってしまった。
 テレビにしゃべる犬猫が出てくると「飼い主の思い込みだよ〜」と必ずバカにするわたしが、聡太くんの「フガッフガッ」を「うまうま」と聞きなしてしまうのだから末期的である。猫というのは恐ろしい。
 だってかわいいのだから仕方がない。一年ちょっと経ってしゃべったのだから人間の子供だっておしゃべりを始めるころだ(無理があるぞ)。
 賢い犬は人間の真似をしておしゃべりをするのだという。賢い猫が人間の真似をしてもおかしいことはなにもない。聡太くんは賢いとは思わないが。
 それはともかく聡太くんはよくしゃべる人だ。もちろん猫語ではあるが、なにかが欲しいときけっこうでっかい声でニャーニャー鳴く。ニャーニャーだけでなくウウウーとも鳴く。
 たまちゃんはわりと無口だったので、聡太くんがよくしゃべるのは面白い。かわいいなあと思う。

壁が気になる。


 さて日曜日である。外は雨だ。じめじめする。
 大河が楽しみだ。今年の大河は「面白ければどんなに盛ってもいいんだよ面白いんだから」というのを実践した歴史エンタメだと思っている。
 なおガンダム水星の魔女は秋田県だとTBS系列が見られないうえにアベマのサブスクを抜けてしまったので木曜日まで観られない。
 でも配信というのはすげえなあと思う。ガンダムSEEDが世代直撃なのだが、随分経ってからレンタルビデオで観なければならなかった。
 母氏に「ガンダムとエヴァンゲリオンは常に思い悩んでいるイメージ」と言われた。エヴァはちゃんと観たことがないのでわからないが、ガンダムに関してはそれでだいたい合っているのだと思う。

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