見出し画像

きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2023/11/23

 聡太くんはひとりぼっちでいるのがたいへん苦手な子だ。人間が台所に集合していれば「ぼくもまぜて」とやってくるし、灯油をストーブのタンクに入れるなどの用事で奥の廊下のドアを開けてそこから勝手に奥に遊びにいってもわりとすぐ戻ってくる。
 やはり生まれも育ちも人間の家の猫だ、好奇心はあってもそれより人間大好きが勝るのだろう。たまちゃんは勝手にかくれんぼをして呼んでもなかなか出てこないのがザラだったので、聡太くんのどこかに隠れてもすぐ戻ってくる気質はいいものだなあと思う。
 だからクラシカロイドと仙台フィルのコラボコンサートがあるらしいと噂を聞いたのだが聡太くんを置いて弾丸仙台旅行などとてもとても行けない。聡太くんが可哀想だ。このあいだのゴジラのときだって必死の顔で現れたわけだし。
 そういえば鬼太郎の映画が大変評判がよくて、観にいきたいと思わないでもないのだが、さすがに月に2度も叔父上にお願いするわけにもいかず、諦めることにした。なぜこのクソ田舎にはシネコンがないのか。それはそれとして有名な名画座で年末にやるという「サイコ・ゴアマン」をちょっと観にいきたい。すごいタイトルじゃないですか、「サイコ・ゴアマン」。

近すぎてなにがなにやら。


 きのう聡太くんは強引にふすまを開けてそのはずみで首輪を見事に外してみせた。ふすまを開けようとすると「ボゴッ……ガタッ……ゴトゴト……」とけっこう大きな音がする。そこから戻ってきたら首輪が外れていたので、もしやとふすまのところを確認したら首輪が落ちていた。
 いまどきの猫の首輪というのはなにかにひっかかると簡単に外れる仕組みになっている。狭いところに入りたがったり高いところに登りたがったりするから安全に配慮してこうなったのだろう。
 なお首輪をつけ直しても少々ジタバタしただけで、特に怒ったりはしなかった。これならクリスマスのかぶりものもワンチャンいけるかもしれない。
 しかしどうも聡太くんは人間の行動を読んでいるような気がしてならない。人間が行こうとするドアに先回りして開けてもらうのを待っているのだ。三手の読みである。さすが八冠だ。

「にんげんのひざ、さいこー!!」


 ドアといえばなぜか聡太くんは茶の間の引き戸の外で待っていて開けてもらっても入ってこないことがある。これはたまちゃんもよくやっていた。
 なにを考えているのかさっぱりわからないのだが、ドアの前にちょんもりと座って明らかに入れてもらうのを待っている態勢なのに、開けてやっても入ろうとしない。それで閉めると文句ありげに「にゃーん……」などと鳴く。
 前述したとおりたまちゃんもよく同じことをやっていて、戸をそーっと閉めると隙間から手を出してぺぺぺぺとこちらになにかアピールするのであった。
 サンプルがこの2例だけなので全ての猫がやるわけではないのだろうと思うのだが、たまちゃんと聡太くんという性格正反対のお二方がやっているので、もう猫はみんなこうするというクソデカ主語の意見にしていいような気もする。よそのお家の猫ちゃんはどうなのだろうか。
 きのうの0655の「ねこあるあるある」で、「いつの間にかドアの開け方を覚えている」というあるあるが出てきた。猫は犬と違っておててが大変器用なので、簡単にドアの開け方を覚えるのだ。
 聡太くんなんか我が家にやってきてすぐの非力な子猫時代からすでにドアを開けようと頑張っていた。
 開けられると寒いのだが閉めると化け猫らしい。化け猫になれとは言わないが長生きしてほしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?