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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん及びヘドロ飼い主 2023/5/14

 母氏が言っていたのだが、朝起きてきたら聡太くんは毛玉のゲロを母氏の手帳の表紙にぶちまけていたらしい。
 まあ毛玉だけでなくアルミも吐いていたとのことなので、おそらく誰かが落としたチーズのアルミ箔を見つけて飲み込んでしまったとかそういうのもあったのだろう。
 しかしついに聡太くんが毛玉ゲロを吐いたかと思うと変に感慨深い。子猫のうちは吐かないのだ、となにかで読んだからだ。
 思えばたまちゃんもよく「けぽ……けぽ……」とやって毛玉を吐いていた。最初とてもビックリしたのを覚えている。
 なによりたまちゃんのお利口さんだった猫生で2番目くらいに驚かされたのが「麒麟がくる」を観ているとき、緊迫したシーンで突如「けぽ……けぽ……」とやり始めたことだ。あれはビックリした。猫もお話が緊迫していることが分かるのだろうか。
 聡太くんは夜のあいだに隠れて吐いたのだろうから、だれもけぽけぽするところを見ていないのだが、そのうち人のいるところで堂々とゲロをするに違いない。大きくなったんだなあ、と思う。

家政婦は見た。


 今朝、聡太くんは元気いっぱい暴れていて、でもちょっとお利口にしたのでムツゴロウさんの真似をしてみることにした。
 ムツゴロウさんがヒョウを相手にお顔もちもちをやって嫌がられていなかったのは、ヒョウから見てムツゴロウさんがヒョウに見えたからではないか、と母氏っが仮説を立てていたので、猫になった気持ちで「よーしよしよしよし」をやってみたのだ。
 結果、反撃されて痛くて諦めた。唇をパンチされてめちゃくちゃ痛かったのだ。
 やはりムツゴロウさんのやることは「よい子は真似しないでね」なのだろう。ムツゴロウさんは偉大である。
 そういえばきのう、よく知らないのだが最近時々観ているVTuberの方々の出てくるテレビ番組で、犬猫のかわいい動画の特集をしていた。それで猫と「だるまさんがころんだ」をして遊ぶ動画が紹介されていて、かわいいなあと思って見ていた。
 夜、歯磨きをしているときに、ふと台所の方を見ると聡太くんは猫ビームでこちらを見ていた。いったん引っ込んでまた見たら近寄っていた。おお、「だるまさんがころんだ」だ。すごいなお前、と嬉しくなった。
 猫なら基本的にどんな子でもやるそうなのだが、それでもそういう賢い遊びができるのはうれしい。
 やはり知育玩具でも与えるべきだろうか。目下覚えてほしいのは鼻の先で押せばドアが開くということだ。ケージの鍵を開けてやっても出てこない。出られないと思っているのだろう。頭がいいやら悪いやらである。

「ねないの? ねたらあばれていい?」


 聡太くんの名前の元ネタのひとが名人戦に挑んでいる。将棋星人VS魔王という、どこのライトノベルじゃいという勝負だ。
 若い人がどんどん出てくるのはすごいことだ。えねっちけーのEテレをつけていたら予告編が流れたのだが、きょうは囲碁のほうのえねっちけー杯で中邑菫女流が登場するらしい。囲碁はさっぱりわからないが若すぎてビックリしてしまう。
 わたしは若い時代を統合失調症でごっそり失った。若い時代の輝きは若い時代にしか手に入らないものだ。いま取り戻そうとしても、高校で部活に打ち込むとか、大学で友達と一緒に勉強するとか、そういう若い時代の輝きは手に入らないのである。
 せめて高卒の資格……と思わないでもないのだが、輝きを手に入れられない高卒資格にはどうも興味が湧かないというか、行っても虚しいんじゃないかなあと思ってしまう。もうどうあがいても輝きは手に入らないというのに。
 だから10代の若い人でメンタルが不調なひとがいたら、なる早で心療内科に行くことをオススメする。いっぺん統合失調症みたいな病気を拾ってしまうと、その後の人生がゴッソリ失われるからだ。芽は小さいうちに摘んだほうがいい。
 もちろん大人になってからでも、調子がおかしいならちゃんと医者にかかるべきだ。放っておいていいことはないのである。
 わたしの若くて楽しい時代は戻ってこない。若くて楽しい時代は失われて、インディ・ジョーンズでも糸井重里でも探せないくらい遠くにいってしまった。
 若いころには戻れない。でも、きっとこれから幸せになることはできるはずだ。

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