きょうの聡太くん　2024/4/10

　今朝公募の原稿を進めようとワードで公募の原稿を開いたら見事にきのうの進捗が吹っ飛んでいて「ギャー！！！！」となった。どうやら保存の仕様が変わったらしい。とにかくきょうどうにか取り返したので、めげずに頑張っていこうと思う。

　さて、きのうの夜ふと聡太くんから目を離したら、いつのまにかペットボトルゴミを入れているゴミ袋を静かにクチャクチャと噛んでいた。こらっと怒って近寄ったらちょうど口にゴミ袋の破片をくわえていて、慌てて取り上げようとしたらぺっと吐き出した。つまんで捨てようとしたら見事にヨダレでベッチョベチョであった。
　なんでこうやって静かにイタズラをするのだろう、と母氏に言ったところ、「人間だってそうだよ」と言われた。確かによくＸなんぞを見ていると小さいお子さんが静かにひどいイタズラをした話がたまに流れてくるので、聡太くんのイタズラなんてぜんぜんマシな気もする。
　なお母氏曰く「ちゅーるをやめたからあのパッケージを噛む感触が懐かしかったんじゃない？」とのことであった。そうでないとしても単純に「いつももらっていたおいしいやつがもらえない」というストレスでやらかしたのではあるまいか。

　そうなのである、ちゅーるをきのうから断つことにしたわけなのだが、いつもちゅーるを食べさせていた時間に素晴らしくキラキラした目で見られてつらかった。可哀想なので猫用かつおぶしを少々食べさせたが、ちゅーるとかつおぶしでは満足の度合いが違うのだろう、すぐ食べ終わって「ねえ、ちゅーるまだ？」という顔をした。
　いつもちゅーるの後にササミなのでササミを食べさせたら「ふむ……」という顔をしていた。なんとか納得していただかねばならない。
　ちゅーるは塩分が強い。なめるとサラダにかけたい味がする。猫が塩分を摂りすぎるのはよくない。なにごとも薄味が肝心である。しかしこれでは薄味先生（朝ドラ「ブギウギ」の登場人物「熱々先生」みたいな感じで読んでほしい）だ。
　とにかく少し薄味のおやつで暮らしていこうと思う。健康が大事だ。

完全な形で発掘されたニャンモナイト。学会に発表しよう。

　聡太くんはときどきすごくハードボイルドな顔をする。膝の上で寝ているのをチョシマシすると「なんだ……うるさいな……」という顔をする。その顔がハードボイルドだ。猫の目の構造的に、明るいときほどハードボイルドの顔をしている。
　Ｘがツイッターだった１２、３年前、つまり書籍化デビュー前から親しくしていて、いまはシナリオや児童文学やライト文芸で活躍されている某作家さんが、ついこの間最近飼い始めたというワンちゃんの画像をＵＰしていて、それにリプライのやりとりをしていて「うちの二代目の猫も暴れん坊ですよ」とハードボイルドの顔を貼ったら「目つき」とだけ返ってきた。さすが大阪のひとは笑いのセンスがいいなあと思った。
　ハードボイルドの顔もするがたいていふだんはマイルドの顔をしている。寝ている顔なんて「平和の君なる御子を迎え」とクリスマスソングが鳴り響きそうな平和さだ。
　いま絵画教室で取り組んでいる聡太くんの絵は、明るいときに撮ったので写真がハードボイルドの顔をしている。やっぱり聡太くんは男の子の顔なんだなあと思う。

　きょう、きのうの進捗のぶっ飛んだパソコン相手にきのうのぶんを取り返そうと頑張っていると、父氏に「名人戦観ないの？」と言われた。それどころではないのだと答えたが、父氏がアベマでメジャーリーグを見始めたらコマーシャルで名人戦の話がチラホラ流れていた。
　聡太くんの名前の元ネタのひとにおかれましては、聡太くんをからかうときに「八冠」と言えるように、ぜひこの勝負も頑張っていただきたい。お昼はなにを食べるのかな。