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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2023/8/20

 今朝、手を聡太くんになめられて目が覚めた。猫の舌というのはザラザラしていて、なめられても濡れないし、なにより痛い。
 目が覚めたあとまたウトウトとして、スマホのアラームでようやく起きた。5時半起き生活はとうぶんやめられそうにないが、日が登ってから異様に眠いのは勘弁してほしい。まさにリポビタンDが欲しい。
 朝起きてきて聡太くんの食事を用意して、シャワーを浴びて、朝ごはんを食べて、ぼーっと趣味の園芸を眺めて今に至る。来週日曜の番組を録画していて、こっちでは1週間遅れで日曜昼に日テレ系列でやっているTBS日曜劇場が、来週は24時間テレビとかいう偽善番組で飛んでしまうことがわかった。さみしい。
 聡太くんは元気いっぱい人間の食事をよこせよこせと大暴れしたのでケージにしまわせていただいた。ケージの中で「ぼくはむじつだー!」と叫んでいたが、食べ終わってから出してやったらベーコンエッグを作ったフライパンをひたすらなめていた。
 思えばたまちゃんは味噌汁を飲んだお椀をなめるのが好きだった。聡太くんのフライパンなめはもっと豪快でいいなと思う。

「にゃるそっくするんですよ」


 今朝、茶の間の網戸のあたりにオニヤンマが現れた。黒光りするゴツくて大きいトンボが飛んでくるとなんとなく嬉しくなる。
 それを目撃した聡太くんはダッシュで茶の間に入りテーブルを蹴り、父氏の椅子の背もたれにヒョイと飛び乗ってオニヤンマを捕まえようとした。オニヤンマは網戸の外にいるので捕まえることは当然できず、オニヤンマはどこかに飛んでいった。
 わたしが子供のころは開けた窓から年に一回くらいオニヤンマが飛び込んでくるものだった。たまちゃんが来てから窓を全開けしたことはないので、オニヤンマは姿だけ見るものになった。
 というかきのうあたりから聡太くんがちょっとずつ元気になった気がする。きのうは茶たんすによじ登って、たまちゃんの写真を蹴散らしてお殿様をしていた。
 やっぱり急にお利口さんになったわけではなく、元気を取り戻す過程にあるのだろう。そのうちまたキャットタワーもとい神棚にだって登るんじゃなかろうか。

 きのう、父氏がのんびりと高校野球を見ていたので、スマホにイヤホンをつないでアニメを観た。
 聡太くんがイヤホンのコードにささってくるかな……と思ったらそんなことはなかった。もしかしたらスイッチにイヤホンを繋いでも大丈夫かもしれない。
 明日はクソデカスーパー縦型の無印良品にリュックサックを探しに行くつもりなので、ついでに同じ建物に入っているダイソーでイヤホンも買ってこようと思う。コードに反応しなかったら家電屋でちゃんとしたイヤホンを買うつもりでいる。
 聡太くんのイタズラはだいぶ穏やかになった。大人になったんだなあと思う。

落ちている。


 よその猫の話を聞くと、聡太くんはすごく頭のいい人の名前をつけたわりにはぼんやりしている子なんだなあ、と思うときがある。
 でもそのちょっとおバカなところがかわいい。猫はあんまり賢くなくていいのだ。
 人間に言ったらそれは差別だ。だが猫はちょっとぽっちゃりしてあんまり賢くないほうがかわいい。聡太くんはいまだに押せば開くドアの開け方が分からない。ケージに入ればまもなくご飯だということも分からない。
 食いしん坊でぼーっとしている聡太くんはかわいい。あんまり賢くないところがかわいい。いやすべてがかわいい。
 このかわいい生き物のために生きられるのは、幸せなことなのだと思う。

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