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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/4/8

 きのうの夜、母氏が用事で出かけた。聡太くんは「ぼくはげんかんでおかーさんがかえってくるのをまつのだ」と玄関マットの上に座りこんでいたが、次第に気温が下がってきたのと薄暗くなってきたのとで、「……やっぱりちょっとめんどくさい」という顔をしはじめ、最終的にはわたしが大河ドラマを観ているあいだずっと膝の上にいた。
 聡太くんは甘えん坊将軍なのである。人間をずっと待つなんていうハチ公みたいなことはできない。手近なところにいる人間にべたぁっと甘えたいのである。
 しかし流石にふだん出かけない時間に出かけたので心配していたらしく、母氏が帰ってきたら猛ダッシュで出迎えにいった。猫というのはかわいい。ツンデレだ。
 ちなみにたまちゃんは夕方になると廊下に座り込んで動かない子だった。母氏が帰ってくると「おかえりー」と出迎えるのである。いろんな猫がいるのだなあと思う。
 なおたまちゃんが廊下で母氏を待つ行動を、わたしは「風の谷のナウシカ」のクシャナ殿下のセリフから「待ちたいのだ」と呼んでいたが、たまちゃんはクシャナ殿下というよりまっくろくろすけだったのであった。作品から違う。

 庭の梅の木が花をつけた。ああ春なのだなあと思う。日中はストーブをつけなくても平気だし、部屋の窓を網戸にするととても気持ちがいい。きょうはイモを植えようと思っている。
 買い物に出かけたら近くの桜の木がある公園にちょうちんがたくさんぶら下がっていた。お花見シーズンもまもなくである。
 ということはつまり半袖の季節はまもなくということだ、きのうだったかその前だったかテレビで楽天イーグルスの試合を中継していたのだが、運動していると暑いのか半袖の選手もちらほらいた。仙台の話だからこっちもそうなるのはまもなくである。
 半袖の季節になったらまぁた腕がズタボロになるのだろうなあと思う。袖をまくるとすでに傷だらけだ。聡太くんは爪も歯もエグい。ガリガリ……ガリガリ……と噛む。犬と違って歯がキンキンに尖っているので噛まれても流血沙汰だ。もちろん爪も刺さると死ぬほど痛い。
 今年も腕カバーのお世話になろうと思う。

「すとーぶ、さいこう!!」


 聡太くんはゆで卵が大好きだ。今朝もよこせよこせと大騒ぎしていた。母氏が黄身を分けてやったら、「うまいうまい……うまいうまい……」と食べていた。おいしかったらしい。
 人間の食べ物が好きになってしまうのは困るのだが、まあゆで卵の黄身くらいであれば許されるのではあるまいか。たまちゃんなんかカレーの豚肉を、味を吸ってから渡すと「うまいうまい……うまいうまい……」と食べていたのだ。
 人間の食べ物はあげてはならない。しかしかわいい同居動物がおいしいものを食べて喜んでいるところが見たい。それが人間というものである。
 絵の先生の息子さん(たぶんわたしとタメ)は、赤札のお刺身を食べるときに猫軍団に毒味させるらしい。さすがにそこまではしないが、猫がうまいうまいと食べている顔をみるのは嬉しいものである。
 昔知り合いから数日預かった老犬はチーズ蒸しパンが大好物だったし、人間はどうしても悪いと分かっていても犬猫に人間の食べ物を食べさせてしまう。
 聡太くんは最近ちょっとお腹がゆるいので、様子を見ねばならないのだが、あまり心配しないで大らかにやっていこうと自戒している。ストレスはないに越したことはない。

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