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きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2023/4/23

 平和な日曜日である。聡太くんはずっと寝ている。うらやましい。わたしはなんだかんだで7時台に起きてきて朝ごはんを食べて、さわやか自然百景を「ほら聡ちゃん! 鳥さんだよ!」と言いながら観て、それから趣味の園芸をやさいの時間から観るのが日曜朝のいつものパターンである。
 やさいの時間のほうはプランターでメロンを育てるというなかなか難易度の高そうなことをやっていた。栽培の道具にかかるお金でカットメロンくらいは買えるのではないだろうかと思ってしまった。わたしはつくづく野菜作りには向いていないようだ。
 趣味の園芸のほうは再放送でクレマチスをやっていた。そういえばホームセンターで苗をいっぱい売っていたなあと思ったのだが、切り戻しや花がら摘みが面倒そうだったのでやめておこう……となった。
 聡太くんはもちろん花なんかに興味はない。食べられないから当然だ。猫にきれいなものへの興味を持ってもらおうというのがおかしい話である。植木鉢を聡太くんの手の届くところに置いておけば確実に植物をひっくり返されてしまう。
 わたしは花が好きだ。なにも考えずなにも悩まず、そこに堂々といる。そういうところが花の好きなところだ。
 それは猫を好きな理由にも近いのかもしれない。何も悩まずやりたいことだけやって生きている猫という生き物のありかたが好きだ。

おとーさんの膝が好き。


 きのうの夜、茶の間でぼーっとしていると、台所から「がさ……ごそ……」という音がした。慌てて見にいくと聡太くんが父氏のインスタント味噌汁の袋を噛んでいた。取りあげて戸棚にしまった。
 そのあと茶の間の灯りを落として洗面所で歯磨きをしていると、茶の間から「がさ……ごそ……」と音がした。見にいくと聡太くんはアルコールティッシュの袋をかじっていた。取りあげて片付けた。
 なんだろう、この悪いこと2連コンボは。やっていいことと悪いことがあるぞ。なんでそうやって手ごろな袋を噛むのだろう。
 カサカサいうナイロン袋も好きだし、ハリ感のある厚手のビニール袋も好きだ。楽しそうだが飲み込んで吐かれると困るので取りあげる一択である。
 それから突如としてピラニアみたいに噛んでくるのはなんなのだろうか。かわいいねえと撫でようとすると噛んでくる。もうちょっと小さいうちにナデナデやブラシに慣らすべきだった、と常々思う。

「むこうでおとーさんがこおりをいじってる!」


 日曜日は平日やるような創作ができない。朝からテレビを観ているのだから当然だ。夜には大河があるし、それに今日は選挙の投票日だ。
 創作をして毎日伸びていく文字数を見て、ああ生きているのだと思う。それは自傷行為をするひとが、流れる血を見て生きていると認識するのに近いかもしれない。
 今年の大型連休は母氏の休みが極端に少ないので、例年の5月よりはモリモリ創作できそうだ。聡太くんに留守番させることもないだろう。
 いつも通りというのがいちばん楽だ。難しいことを考えずにゴリゴリ創作できるというのが楽だ。なるべくルーティーンを崩さないように暮らしているが、これじゃダメなんだよなあ、とも思う。
 ちょっとずつルーティーンでない行動ができるようにしようと、おとといの金曜日は昼ごはんのあとガンダムの配信を観た。しかし平日、昼になにかしていると聡太くんが自分の寝たいところで寝てしまうのでちょっとさみしい。
 昼になにか配信を観るとかお風呂に入るとかしてから「聡ちゃんいっしょにお昼寝しよ?」とお誘いしても勝手に寝ている。さみしい。
 聡太くんもルーティン生活が楽でいいのかもしれない。猫は日々なにも変わらないことが幸せ、というのを教えてくれる。変えることと変えなくていいことを見極めなければならない。

 なお明日は美容院なのでこのnoteの更新が遅れると思う。どうぞよしなに。

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