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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん及びヘドロ飼い主 2024/3/1

 きのう我が家に来客があった。なんのことはない保険屋さんだ。灯油の宅配や新聞の集金など定期的にくる人はそれなりにいるのだが、家に上がってくる人というのは少ない。父氏の兄に当たる伯父は猫アレルギーなので親戚だというのに上がりこむことはめったにない。
 家に上がってくる人、というと、叔父上(母氏の弟)と保険屋さんとピアノの調律師さんくらいだ。聡太くんはこういう人たちには激怒することは少ない。
 母氏によると、聡太くんはきのう我が家に上がってきた保険屋さんにそろりそろりと近づいて、ちょっとだけ甘噛みをしたらしい。どういう人なのか確かめてみたかったのだろう、と思われる。そしてテーブルに広げた書類の上で遊び始めて、ケージにしまわれたそうだ。
 月曜日にも保険屋さんがくるらしい。わたしは話し合いの現場にいるわけでないので、じかに聡太くんが何をしているか見ることはできないが、聡太くんがどんな反応をするのか母氏から聞くのを楽しみにしている。

 聡太くんの右耳の前、要するにおでこの向かって左あたりが薄毛になってきた気がする。
 この耳の前という場所は、拾ってきたばかりのたまちゃんがでっかいかさぶたをつけていたところだ。猫の弱点なのかもしれない。まさに将棋で言うところの「コビン攻め」である。
 聡太くんが薄毛になるのはちょっと心配だ。やっぱりエリカラがストレスなのだ。人間のように自分で毛をむしることがないとはいえ、ストレスを溜めていると思うと心配になる。
 大人になって収まったのだが、わたしにはストレスがかかると髪をむしる癖があった。小学校高学年から中学生にかけて、気がつくと髪の毛に手を伸ばして、縮れた毛を探しては引き抜いていた。抜くことはめったにないとはいえ、いまも時々髪の毛に触っていて「おっと」となることはあるし、唇の皮をむしっていることはよくある。
 これらも自傷行為だと聞いてゾワゾワした。ふつうの人はやらないというのが地味に驚きであった。
 飼い主はともかく、聡太くんの薄毛が気のせいであればいいのだが。

猫人類。そして長い。


 きのう聡太くんが台所であらぶって危なかったので、猫用かつおぶしで茶の間に誘導したのだが、エリカラをつけているのでお皿にパラパラではたぶん食べられない。そう思って手のひらにかつおぶしを少しのせて、ほら、と差し出したら「うまいうまい……うまいうまい……」と食べてくれた。 
 しかしエリカラにかつおぶしが付着してしまい、聡太くんはそれをとろうと必死であった。拾って食べさせてやったが果たして満足したのだろうか。
 ふだんササミやちゅーるを与えるときも手から食べているわけだが、手のひらをなめられる感触はなんとも不思議だった。
 動物が手から食べ物を食べてくれたときの嬉しさというのはすごいなあと思う。たまちゃんも元気なころは猫用おやつをさしだすと「うまいうまい」と食べてくれた。その前に飼っていた犬だってジャーキーを渡すと喜んで食べた。
 食べて喜ぶ犬猫はかわいい。ただしそれを言い訳に太らせてはいけない。いや聡太くんはもうちょっとフクフクしてもいいと思うのだが。

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