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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん及びヘドロ飼い主 2023/9/26

 きのうはよほど機嫌がよかったのか、聡太くんはずっとわたしに「おひざ」を要求してきた。昼寝しようとソファに横になれば「おひざにのるー」と、のしのしやってきて、膝の上にポンと乗ってそのまま寝る。びっくりするほどぐっすり寝る。
 そうやって寝られると起こすのが可哀想で、こちらも寒さを堪えつつ横になることになる。ずっと聡太くんが膝の上にいたのでふくらはぎがパンッパンになった。地味に痛い。
 で、人間のお膝でくつろいでいるときに、父氏がタバコ休憩に帰ってきた。玄関のドアを開ける音を聞いて、ドドドと見にいき、しばらくウロウロして、父氏が出かけたらまた「おひざ」を要求してきた。
 そのあと父氏が仕事を終わって帰ってきたときは、玄関のほうを向いただけだったが、母氏が帰ってきたら猛ダッシュで出迎えにいった。
 なんだか最近聡太くんが歩くときの擬音として「のしのし」を採用したいと思うことがある。虎みたいに見えるのだ。
 一方で漫画みたいにコミカルな動きもよくやっている。トラ猫だし、なんというかホワッツマイケルみがある。ただし色が違うのだが。

「あの、おひざよろしいですか?」


 聡太くんが自分の布団に入ってくれない。もっぱら父氏の椅子で寝ている。もしかしたら自分の布団が接触涼感なので、寒いのかもしれない。
 それでなんとか自分の布団で寝てもらおうと、物置からいらない毛布はないか探してきた。
 毛布といってもあんまり大きいのではいけない。ベビー毛布を見つけたので匂いを嗅いでみたら思いっきりカビ臭かったので諦めた。
 ストールの厚めのやつを出してきて、四角いほうの布団に敷いてみた。これなら自分の布団で寝るのではと期待したが、そんなことはないのであった。
 人間の座る椅子やソファは、床から離れているので冷気が上がってくることがない。対して猫の布団は床にじかに置かれている。
 もうそういうことを考えなくちゃいけない季節なのかと愕然としている。そりゃあAKの朝ドラも終わるわけだ。まさに光陰矢の如しである。

2階は暖かい。


 どうもこのところ、わたしが咳っぽい。そろそろハウスダストのシーズンなのかもしれないのだが、今年も耳鼻科に通うことになるのだろうか。
 いまのところは、きのううっかり埃っぽくてカビ臭いベビー毛布の臭いを思いっきり吸ってしまったからではないか、と思っているのだが、もしこのまま放っておいたらこのままずるずると悪化して夜咳で眠れない、なんてことになりかねない。
 そして不思議なことに、聡太くんを吸っても咳は出ないのだ。なおよそ様の猫を吸うと鼻がズビズビになるのも不思議である。
 聡太くんはなんだか最近モフモフしてきた。首輪の周りの毛がちょっと薄いのが気になるが、たまちゃんみたいにハゲていないので大丈夫だろう。
 思えばたまちゃんを吸っても咳は出なかった。猫は香ばしい匂いがする。背中や後頭部は古い映画館のような匂いだし、肉球はポップコーンの匂いだ。映画館スペシャルコンボである。ここにコーラがあれば完璧だ。
 そういえば今週の金ローでやるアニメが面白そうで気になっている。原作のタイトルをどこかで聞いたことがあって、大々的に初回2時間スペシャルをやるというのは力の入り方がすごいからだ。
 しかし夜更かしをすると聡太くんが激しくピラニアになって襲ってくる。たまちゃんは大人しく勝手に寝ていたのに、聡太くんはなぜか起きている人間をかじりにくる。そしてかわいいから許されるのだ。
 もはや噛み癖すら愛おしい。手がボロボロだが猫と暮らす人間としては勲章だと思っている。

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