きょうの聡太くん 2024/6/6
きのうの人間の昼ごはんは、スーパーのベーカリーコーナーで買ってきたパンだった。
クロワッサンをぺちゃんこに押しながら砂糖をかけて焼いた、今流行っているとか流行っていないとかいうやつをパリパリサクサク食べていたのだが、どうやらポロポロとこぼれていたらしく、聡太くんは掃除機のごとくパンくずを拾ってもぐもぐしていた。
いちおうこぼさないように気をつけて、こぼしたぶんはコロコロで拾ったのだが、それでもいくらかこぼれていたらしい。
お前は聖書に出てくる犬か。「うまうま……うまうま……」と砂糖のついたパンくずを拾い食いするさまは大変かわいいのだが、聡太くんは小麦粉がアウトなヒトである。これはきっとお腹を壊すんじゃないか、と心配していたのだが、今朝はいたって健康なUNKOを出したらしい。
お腹を壊すことになったら当然お腹が痛くなるわけで、だとしたら可哀想なことをしてしまったなあ、と思ったのだが。
小麦粉といえば、この間「オモウマい店」を観ていたところ、大量の天ぷらの乗った天丼が出てきて、それを観たディーン・フジオカが「小麦粉の量やばいですね」と言っていた。
ディーン・フジオカはグルテンアレルギーだというから、あの天丼を食べたら間違いなくお腹を壊すか吐くか、そこはわからないがとにかく具合を悪くすることであろう。
そこまで考えて、グルテンというより穀物全般がアウトなわけだが、聡太くんは名前の元ネタのひとというよりディーン・フジオカに近いのではなかろうかと思った。まあ民放のドラマをあんまり観ないのでディーン・フジオカと言われると「あさが来た」「青天を衝け」の五代友厚のイメージなのだが、顔がキリッとしているところも似ているし、見た目に反して中身がユニークなところも似ている。
なお聡太くんの名前の元ネタのひとはきょうから棋聖戦だ。挑戦者の山崎先生のわけのわからない、よい子は真似してはいけない将棋がわからないなりに大好きなのでどっちが勝っても嬉しいのだが、名前の元ネタのひとが防衛すれば永世棋聖になるらしい。それはすごいことだ。
きのう、買ってきた食べ物を冷蔵庫に詰めていたところ、聡太くんは勝手に冷蔵庫に入ろうとした。慌てて引っ張り出したらタラコと納豆のパックに爪をひっかけて引きずり落とした。
こういうヤンチャをやってくれるたびに「男の子だ! すごい!」と思うのであるが、しかしヤンチャをされると「おまえ〜!!!!」という気持ちも湧いてくるのであまりヤンチャはしてほしくない。
聡太くんはなんというか地元の言葉で言うと「きかねおとこわらし」というやつなのだと思う。「きかね」というのは「ヤンチャな」みたいな意味だ。言うことを聞いてくれない、というところからきた言葉ではなかろうか。
イタズラが好きといっても最近はすっかりおとなしくなったなーと思っていたところでこの暴挙である。「いいえ? ぼくはわるいことなんかこれっぽっちもかんがえちゃいませんよ?」という顔をしているくせにやることが悪すぎる。
でもイタズラで武勇伝を作るたびになんだか嬉しくなってしまう。健康ならそれでいいのだ。