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きょうの聡太くん 2024/4/16

 きのう動物病院で出たお薬を見てみたら、いつもの動物病院では「半分に割って飲ませてー」と言われる薬とおなじものが1回1錠1日2回で出ていた。どうもきのう行ってきた動物病院の獣医さんは強い薬が好きなような気がする。
 かかとのハゲのときだって最初いつもの動物病院に連れて行ったときより強そうな薬が出た。まあ一流のお医者さまなのだから判断を誤ることはないだろうし気にしないでお腹の薬を飲ませることにした。
 聡太くんはなかなかのアホなので、なんと錠剤まるまる一錠でもカルカンパウチに混ぜればぺろりと飲んでしまうのである!!!! 単純だ!!!! 単細胞だ!!!!
 たまちゃんに薬を飲ませるのにめちゃめちゃ苦労したので聡太くんが薬をまるごとごっくんしてしまうのは簡単でとてもありがたい。気づいてぺってするとかじゃないのだ。そのまま飲んじゃうのだ。猫としてのなにかに欠けているぞ。
 きのう行った動物病院はとにかくしっかり検査をするところで、そのせいでかなりしっかりとお金がかかるのだが、獣医さんから「患畜がかわいい」という雰囲気がにじみ出ているのはいいと思った。いつもの獣医さんほどではないのだが。
 少なくともチョッキンした動物病院だと人間の都合を優先する感じで、そのせいでヤブだと言われるのだろうなあ、とも思った。いまはもう恐ろしくて連れて行けない。

突然の多肉植物。花芽出てる!


 きのう聡太くんは馬鹿力で奥の物置に繋がる廊下の重たい引き戸を開けてみせた。それでも通れないようなのでとりあえず勝手に奥に行ってしまうことはないだろうと思ったが、おそらく獣医さんに連れていかれてそこそこストレスを溜めていたのだろうし、しばらくボールで遊んであげることにした。
 たぶん奥の物置を探検して遊びたかったのだろう。奥の物置は聡太くんが子猫のころ、人間が交代制で夕飯をとり遊んでやっていた場所だからだ。
 でも物置は文字通りいろいろな物が積まれていて危ないので、台所でしばらくボール遊びをした。最初は「わーい!!!!」と大喜びしていたが、だんだんと飽きてくるあたりが猫ちゃんだなあ、と思った。
 飽きるとボールを投げてもリアクションが「ふーん」である。人間をなんだと思っているのか。

「ここだけあきだねえ」


 きょうは庭でウグイスが鳴いていた。たぶんまだ練習中なのだと思う。すっかり春だ。きのうは春を通り越して夏だったしきょうも暖かいという予報であるが。
 聡太くんは窓の外の小鳥を監視業務するのが楽しかったらしい。見慣れない、薄茶色のスズメより目立たない小鳥がちょんちょん木の上を飛んでいたのはおそらくウグイスなのであろう。
 聡太くんというのは外の世界を知らない。だから外の世界はとても楽しそうに見えるのだろうし気になる気持ちもわかる。
 しかし外に一歩踏み出せばそこは野良猫、除草剤、ダニなどの寄生虫、猫をいじめる人間など危険だらけだ。「マダニ 予防 猫」でググったときの血を吸ってまるまると太ったマダニの気持ち悪さは本当にぞっとした。あんなのが聡太くんに噛み付くと思うととてもとても外には出せない。
 猫は人間の家のなかでぬくぬくしているのがいちばんいいのだ。冒険の旅はフィクションで楽しむのがいちばんいい。少なくともいま丸くなって寝ている野性のかけらもない生き物では、冒険の旅など不可能だと思う。

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