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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2023/7/29

 きのう突然聡太くんが暴走した。すごい勢いで家の中を走り回り、口を開けてハアハアするくらいまで暴れ回った。それもふだんなら母氏の膝でのんびり寝ている、人間の夕飯が終わる時間帯にだ。
 なにがあったのだろう。コバエかなにかに興味を示したのがきっかけだったのだろうか。おやつをあげたら静かになるかと思ったが、おやつも急いでもぐもぐごっくんしてドッタンバッタン暴れている。大丈夫か? と声をかけたら、口を開けてハアハアしながら「フーッ!」と怒られてしまった。
 とりあえずクールダウンさせようと、お腹のサプリメントを注文したときについてきた水分補給の液状サプリメントを出してみたが、「いらなーい」という反応だった。指につけてなめさせればそれなりになめたが、どうやらあまり好みの味ではなかったようだ。
 もしかしたら虫に刺されてびっくりしたのかとも思った。体のあちこちを気にしていたからだ。しかし聡太くんにサプリメントをなめさせながら母氏にお願いしてググってもらったが、どうやら違うようだった。
 母氏にさらに調べてもらうと、突然暴れ出すのは体力の有り余っている若い猫ではありがちなことだ、という話が出てきた。

Eの字。


 どうやら狩猟本能が目覚めたとか遅れてきた反抗期とかそういう感じだったらしい。いままでもさんざん虫と戦ってきたが、どうやら夜になって狩猟本能が活性化したようだ。
 狩猟本能なんて眠らせておいていいのだ。モンハンのアイルーじゃないんだから。あんたは飼い猫なんだからもっとお利口にしてなさいよ、と思った。
 それにしてもグーグルの役に立たないことときたら。いわゆるキュレーションサイトばかり出てくる。昔のように、検索窓になにか打ち込めば百点満点の答えが出てくる時代は終わったのだなあと思った。それともチャットGPTに聞いてみればよかったのだろうか。
 きのうの夜、家族が寝静まってから、そっと聡太くんの様子を見にいったら、聡太くんは自分の布団に転がっていたものの、鼻をふすっふすっとやっていて、呼吸は荒そうだった。心配だったがいつまでも見ているわけにいかないので、そっと明かりを消してそっと部屋に戻って、頑張って寝た。
 朝起きたらやっぱり元気に暴れていて、いつもの獣医さんがやっているなら連れていきたいと思ったが、いつもの獣医さんは土曜日だと休みだ。チョッキンしたヤブとうわさの動物病院は土曜日でもやっているが、絵の先生にさんざん悪口を聞かされているので、とりあえず様子を見ることにした。
 というかきょうは「君たちはどう生きるか」を観にいくんである、クソ田舎の民としては半日ぶっ飛ぶのを覚悟の映画鑑賞だ。一人にしておけばいくらか落ち着くのではないかと思っている。

「そふぁのまんなか、きもちいい〜」


 しかし突然暴れ出すのは心臓に悪い。きのうは最悪の想像までした。明日起きてこなかったらどうしよう……と、恐ろしくて仕方がなかった。
 母氏によると今朝はふつうに甘えてきたそうなのだが、さっきからまたせわしなく動き始めた。カーテンを登って高いところから猫ビームを発射している。
 ただお腹はずいぶんとゆるかったらしい。きのう少し水分補給のサプリメントという慣れないものをなめたからだろうか。それとも暴れすぎだろうか。
 しかしなんでそんなことをするのか。「君はなんで暴れるのか」だ。
 日中ずっと寝ているから体力が有り余っているのだろうとは思う。でも本当は暴れたくて仕方がなかったのではなかろうか。
 これからは暴走を防げる程度にボール遊びや猫じゃらし遊びをしようと思う。楽しく過ごせるのが大事だ。
 暴れるのが「ふつうのこと」ならこちらもびっくりしないのだが、突然覚醒してしまったもんだから死ぬほどびっくりした。それにたまちゃんがこんなふうに暴れた記憶はない。まあ虚弱猫だし若かったのはずいぶんと昔だ。
 息が上がるほど暴れるというのは本人も苦しかろうに、なぜそんなことをしたのだろう。お利口にしていてほしいが、そうもいかないんだろうな、と思う。

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