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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん及びヘドロ飼い主 2022/8/29

 ヘドロ飼い主であるわたしは、きょう美容院に行ってきた。朝イチで馬鹿でかいスーパーに併設の美容院にいくのだが、いつも早く開くスーパー側から入ってきて待っているルール違反の人たちがいて、この間母氏が行ったらルール違反のひとと待っていた人が喧嘩していたという。このルール違反の人を我が家では「横入りババ」と呼称しているが、それはともかく。
 早い時間に専門店街のドアで待っているとき、奥をみるとスーパー側の通路にシャッターが降りていた。グッジョブである。これなら横入りババはいない。一番乗りで髪を染めてカットしてもらった。
 美容師さん曰く、「スーパー側から入ってくるひとと待ってたひととで喧嘩したりして警備員さんに来てもらうことがあって……」とのことだったので、やはり由々しき事態ではあったのだろう。
 美容師さんはわたしの腕を見て、
「それ、猫ちゃんに引っかかれたんですか?」と言ってきた。そうなんですよ〜と答えると、
「なんだかそれ、訊きづらい傷みたいですよね……」と言っていた。やっぱりリストカットに見えるらしい。
 猫の話をしながら髪を手入れしてもらって、大変さっぱりした。すっかりプリンになっていた髪もきれいに染めてもらった。帰り際に、
「早く傷よくなるといいですね」と言われた。

「そうじき……ごーっていってる……」


 さて、きょうは母氏の嫁入り道具のピアノの調律師さんが来ている。この調律師さんはたまちゃんに大変好かれていた、動物好きがにじみ出るような人だ。
 聡太くんはピアノの部屋の窓辺で遊んでいたが、調律師さんがきてもすぐは逃げず、調律師さんは「まあ場所は猫の自由で」といって、聡太くんに軽くチョッカイをかけてから仕事に取り掛かった。
 聡太くんが猛ダッシュで逃げなかったのはやはり調律師さんの動物好きを察知したからだろうか。猫は人間をよく見ている。
 調律師さんは入ってきて、「あれ? 初めての猫だ」と言っていた。母氏が「前の猫死んじゃったんです」と答えた。残念そうな顔をなさってから、「じゃあ新入りかあ」と調律師さんは聡太くんを軽くからかっていた。
 なんせたまちゃんは調律師さんをお見送りするくらい調律師さんが好きだったから、調律師さんも仕事で行く先のかわいい猫として認識していたのであろう。
 そして我が家に猫をかわいいと思ってやってくる人はあんまりいないので、聡太くんも「かぞくじゃないねこずきだ」と思っているのだと思う。スマホ用キーボードの調子がおかしくて電池が切れたかと思って電池を取りに行ったら、聡太くんがしっぽをブワッと膨らませてウロウロしていた。やっぱり気になるらしい。
 そもそも猫という生き物はピアノのように大きな音のするものが苦手だと思う。手を打ち鳴らしただけでビックリして噛むのをやめるわけだから。
 でも聡太くんはほかの来客のように隠れなかった。でっかい箱を鳴らす人だけど嫌いではないらしい。

家政婦は見た。


 きのう、聡太くんは鈴の入ったボールを惰性で遊ぶようになったので、同じ袋にセットで入っていたヒョウ柄の布製ボールを出してやったところ、鈴の入ったボールと同じくらい熱中して遊んでいた。袋を見ると「マタタビ入り」とあったので、それで狂ったように遊んでいたのかもしれない。
 しかし布のボールには鈴が入っていないので、聡太くんがボールをどこかになくしてもなかなか気づかない。そしてわりとあっさり布のボールに飽きてしまった。
 昔ハムスターのダイエットで回し車に鈴をつける、というのがあったが、やっぱり猫も鈴入りのボールのほうが楽しいのだろう。

 それから、聡太くんはきのう、父氏が焼酎やらウイスキーやらに入れる氷をちょっとだけ拾って、流し台で追いかけ回してずぶ濡れになっていた。
 UNKOを踏んだりして洗われているときはあれだけ水を嫌がるのに、なぜ氷を追いかけてずぶ濡れになるのは平気なのか。大変理解に苦しむ。だがそれが猫なのだと思う。

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