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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2022/8/26

 すっかり秋みたいな天気になってしまった。薄曇りで涼しい日が続いていて、朝起きるのがおっくうだ。
 聡太くんもよく寝ている。鈴の入ったボールが好きすぎて息切れするくらい遊ぶので、寝ているときはひたすらぐっすり寝ている。きのうなんか父氏が帰ってきたのに気づかなかったくらいだ。
 聡太くんは大きくなって、我が家に来たときに買った猫の布団がきゅうくつになってきたらしく、人間の膝だったり先代もよく寝ていた父氏の安楽椅子のオットマンで寝ていることが増えた。猫の布団で寝ないというわけでないが、やっぱり体を伸ばして寝たほうが気持ちいいらしい。
 思えば我が家に来た日、聡太くんは探検に疲れてソファの上で堂々と寝ていた。怖いものはないと判断したのであろう。それにしたって図太いやつだ。
 先代も大好きだったピンクのベビー毛布(わたしが赤ん坊のころのやつ)の上で、聡太くんはいま静かに寝ている。かわいいやつめ……と思う。
 しかしベビー毛布の物持ちのよさときたら。最近の量販店で買ったのでなく30年くらい前にちゃんとしたところで買ったからこうして現役で使われているのだろう。いいものは長持ちするのである。

幸せのピンクの毛布。


 聡太くんの模様をよく見ると、目のすぐ上にまゆ毛みたいな模様がある。まゆ毛猫だ。
 聡太くんは立派なサバトラに成長したわけだが、それでもドコノコでよそのサバトラ猫さんを見ても、みんなどこかしら個性があるのが面白い。
 全身白っぽくてグレーの縞の子とか、全身がグレーで顔だけトラ模様の子とか、いろんな模様があって面白い。
 ドコノコというのは前にも説明したが、糸井重里の作った犬猫の画像専用のSNSである。人間同士のつながりはあまりなくて、いいねの数とかコメントの返信内容とかも「ドコノコルール」であまり気にしなくていいようにできている。
 なので、とても気軽に画像を投稿できる。犬猫を飼っている人には本当にオススメである。飼っていなくても見る専をしてもいいと思う。
 このアプリをみていると、老犬老猫がかわいくて切なくなる。歳をとって顔が白くなった犬とか、高いところに登れなくなった猫とか、そういう犬猫も慈しんで一緒に暮らす人がいるのだなあとしみじみとする。毎日獣医さんで点滴してもらって頑張っている、みたいな犬猫がいると「がんばれ……!」と思う。
 たまちゃんは点滴こそしなかったが、猫生の終盤は本当に頑張っていた。シリンジのご飯を頑張って食べた。頑張ったのはたまちゃんだけではない、我々家族も頑張ったのだ。
 その一方で、まだミルクを飲んでいる大きさの子猫を保護しました、みたいな投稿を見ても「がんばれ……!」と思う。よちよち歩きの子猫と暮らすのはぜったい大変だと思う。1日に何度も、夜中にも起きてミルクを飲ませる、みたいな投稿を見たりすると、子猫の幸せな未来を祈らずにはいられない。子猫も拾い主もがんばらねばならないのだ。
 生き物と暮らすことはがんばることである。生き物も人間も頑張らねばならない。しかしそれは同時に大きな幸せでもある。
 将棋を指していると頑張って脳みそを使って疲れるけれど、考えるのがすごく楽しいし勝てたら嬉しい、ということに似ている。
 幸せなことは疲れることだ。でも幸せは疲れと精算して幸せのほうが大きい。家族が寝静まってから、聡太くんの夜のおやつを用意するのは楽しいことだ。

「にんげんってここからでいりするよね」


 さて、聡太くんのお腹の薬が残り少なくなってきた。買いに行くならきょうが今週最後なのだが、今朝出したUNKOが大変立派だったそうなので、とりあえず日曜日の夕飯は様子見で薬なしで行ってみようと思っている。
 月曜に薬を買いに行くことになると思うのだが、月曜日は午後から母氏のピアノの調律だ。いつもの調律師さんは動物が大好きで、知らない人間が苦手だったたまちゃんも調律師さんが大好きだった。
 同じ人が来るかは分からないが、その調律師さんは去年、たまちゃんに「来年も会おうな」と言って帰られた。その約束は果たされなかったが、聡太くんは調律師さんにどんな反応をするだろうか。
 どうも動物というのは人間を見て、その人間が自分をどう思っているのか理解する節がある。お盆でやってきた親戚はだいたい猫嫌いなので、聡太くんはずっと隠れていた。
 猫をかわいいと思う人間はそう思わない人間よりちょっと得をしていると思う。かわいいと思うものが一つ多いからだ。だからおおむねのツイッタラーは得をしている。

 聡太くんが寝ているのを見ると平和だなあと思う。猫は平和の使者である。

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