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きょうの聡太くん 2023/10/29

 きのうはプロ野球の日本シリーズ第一戦であった。正直野球に興味はあんまりないのだが、父氏がずっと観ているので仕方なくその空間にいた。スイッチを出してきてあつ森をしたりもしたが、まあとにかく野球の試合が予定の時間におさまることなどなく、ふだんならみんな寝ている時間に父氏が起きているので、聡太くんに「おめーらなんでねないんだよ」と手をガリガリ噛まれた。わたしが。解せない。
 父氏はなかばウトウトしていたので、「眠いなら寝ればいいじゃん」と口酸っぱく言ったらやっと寝た。母氏はそれよりだいぶ前に、今朝4時のラグビーワールドカップを観るべく寝てしまっていた。
 父氏をほったらかしにして寝ることはできない。父氏には聡太くんのヒゲをハサミで切った前科がある。聡太くんを適切に茶の間において、ちゃんと戸を閉めて寝なくてはならないので、父氏みたいな適当人間に任せるわけにいかないのだ。
 前述したとおり野球にあんまり興味はないが、今年の日本シリーズをもって大阪万博ということにするべきという提言(?)には大いに賛成である。アレをアレしようではないか。

お日様あんまり出てないね……。


 聡太くんをつい「ちびたん」と呼んでしまう癖の話をする。
 この不名誉な聡太くんのニックネームであるが、聡太くんがガチの子猫のときには出てこなかった。大人猫になってから「ちびたん」と呼ぶようになったのだ。
 おそらく子猫時代はこっちもいっぱいいっぱいで、「ちびたん」と呼ぶ余裕はなかったのではなかろうか。当時は聡太くんという存在に慣れていなかったし、まだ家にいて当たり前の子ではなかった。
 家にいて当たり前になったから、「ちびたん」と呼ぶ余裕が生まれたのだと思う。猫は永遠に子供だ。だから大人猫になってでっかくなった聡太くんを「ちびたん」と呼んでしまう。
 いまでも聡太くんが我が家にやってきた2022年5月8日のことを思いだせる。ちょうど「鎌倉殿の13人」が壇ノ浦合戦の回だった。聡太くんは家のなかをちょこまか探検し、父氏の膝に登り、ソファの真ん中で寝ていた。聡太くんは肝の据わった子猫であった。

 きょうの将棋えねっちけー杯は羽生先生と豊島先生の勝負である。とても楽しみなのだが、わたしの棋力では中盤戦を理解できずにいつも寝てしまうのできょうもそうだろう。まあソファに寝っ転がって観るのがよくないのだが。
 それにしても聡太くんの名前の元ネタの人の快進撃がすさまじい。日本一頭のいい若者と言っても過言でないのではなかろうか。
 対する我が家の聡太くんはなんというかあんまり賢くなさそうなところがかわいい。脳筋だ。
 

「ほうびをとらそう。なでなでしてよいぞ」


 きのうXを見ていてあちこちのご当地武将のイベントに俳優さんが武将の姿で登場したという眼福な写真が流れてきて、ご当地武将などいないところの民としては大変羨ましく眺めた。
 いやご当地殿様ならいるのだ、じゃこ天をけなす殿様なら。
 そう思うとやはり聡太くんは正しい殿様だなあと思う。キャットタワーもとい神棚でふんぞりかえる姿など完璧に殿様である。世界でいちばんお殿様だ。
 じゃこ天をけなすお殿様よりかはこっちの小さい殿様のほうがいい。それにこっちの殿様は、ネギ類が入っていなかったらじゃこ天を喜んで食べると思う。

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