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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん及びヘドロ飼い主 2024/5/4

 今日は朝から叔父上(よく映画に連れていってくれるありがたい母氏の弟)が来て、庭の枯れてしまってあとは腐って倒れるだけのイチョウの木や、なんで生えてきたのかわからないキササゲとかいう謎の木を切りにきたのだが、なんと叔父上(屈強な男)はさらに屈強そうな男の人を二人も動員してくれた。
 母氏がまあ昼にカレーでも出せばよかろう、とカレーを煮たのだが、そんなのを食べる間もなく庭の木をバッサバッサ切っていった。
 慌てて缶コーヒーを買ってきて10時休みをしてもらい、お礼にと父氏の買ってきていた缶ビールとおつまみ代を渡した。
 なお聡太くんは叔父上が来た瞬間しっぽをブワァとさせた。そして窓の外で木を切っているのを「こわい……」としっぽを膨らませて見ていた。そして聡太くんが脱走しないように廊下の戸を閉めていたのだが、それで叔父上はなにか用事があるたび玄関チャイムを鳴らすので、聡太くんは「な、なにごとだ!?」とビビり散らしていた。
 いま聡太くんは「こころおだやかです」という顔で母氏の膝に乗っている。ビックリしたせいでお腹を壊さないといいのだが……。

 きのう、聡太くんがそれはそれは見事な「やんのかステップ」をしていた。ここまで分かりやすいやんのかステップは子猫時代以来ではなかろうか。
 背中を丸めてしっぽを少し持ち上げてピョンピョン横歩きするのを猫界隈では「やんのかステップ」というのだが、聡太くんはあまりやらない子だ。たまちゃんはよくやっていたがしっぽが短かったので印象が薄い。
 聡太くんはすごく猫っぽい感じの猫なのだと思う。母猫に見捨てられたたまちゃんと違い、母猫の乳をしっかり飲んで人間の家で育った。母猫やきょうだい猫に教育されたことであろう。
 しかし聡太くんはアグレッシブに甘えるひとなので、たまちゃんの得意だった口をちょっと開けるとかゆっくり瞬きをするとか、そういうことはしないのである。猫らしさ、というのはある意味いまの世の中で有害だとされる「●●らしさ」というものに近いのではなかろうか。

「げんかんをぼうえいしてます」


 ムツゴロウさんの本を読んだ。動物との付き合い方を書いた本である。ムツゴロウさんはすごい人だと小学生くらいのころテレビで見ていた(そしてムツゴロウ王国に引っ越したいとさえ思っていた)のだが、本の内容が凄まじすぎてこれはちょっと聡太くんの噛み癖を落ち着かせるのにはスケールが大きすぎるな……と思った。
 チンパンジーのオスと仲良くなるためにメスのチンパンジーになりきってイチモツを触ったとか、ゾウと体当たりで仲良くなって肋骨にヒビが入ったとか、とにかく凄まじい。さすがムツゴロウさんといった感じだ。ある種ちょっとヤバい人の雰囲気すらある。
 しかしこれはいいなと思う情報もあった。噛まれたら「こら」とか「だめ」でなく高い声で「痛い!」と言えばいいとか、UNKOである程度感情がわかるとかだ。聡太くんはビックリしたり緊張したりすると便秘になったりお腹を下したりするので、聡太くんの感情を読み取る一助にしようと思う。

 なお母氏が叔父上に「カレー食べる?」と聞いたところ叔父上はわたしの従弟の青年1号を連れてやってくるらしい。母氏が気合いを入れて大量に煮たものだ、みんなで食べられそうでよかった。

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