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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん及びヘドロ飼い主 2024/6/17

 きょうヘドロこと飼い主は朝一番に歯医者に行って、親知らずを抜かれてきた。家族がみな「歯抜くなんて麻酔するんだから痛くないよ」と言っていたのを信用していたら、どうやら難物だったらしくしばらくゴリゴリと顎のあたりが押されて、(いつ終わるんだ……? これは新手の拷問か……?)と思っていた。てっきり歯を抜くと「すっぽん!」などと音がするとばかり思っていたのだが、そんなことはまったくなく新手の拷問がストップして「はいうがいしてくださーい」と起こされたら、歯科医の道具を並べる台に血まみれの親知らずが転がっていた。抜けた親知らずがすさまじくでっかくてびっくりした。もう当分歯は抜きたくない。
 そして終わったその足で食料品の買い物に行き、スーパーのトイレでマスクをとって鏡を見てみたら口の周りが血まみれになっていた。怖い。
 猫の歯の治療は全身麻酔だと聞いた。可哀想なので聡太くんにおかれましてはずっとずっとツヤツヤキラキラキンキンの歯でいていただきたい。

 猫は表情豊かだなあ、とスマホのカメラロールを見て思った。
 聡太くんは本当にいろんな顔をする。きっとたまちゃんもいろんな顔をしていたのにわたしがあまり気づかなかったのだろう。たまちゃんは真っ黒いので顔にしわを寄せても気づかない、とかそういう感じだったのだと思う。
 もっと早く気づきたかった。たまちゃんが「だまれこぞう!」という顔をしているところを撮りたかった。たまちゃんをどう撮っても黒い塊にしてしまった己のカメラ技術のなさが恨めしい。
 だからその罪滅ぼしに、聡太くんのいろんな顔を撮ろうと思う。ツイッターを始めたころからの知り合いでいまは立派に作家業をなさっている大阪の方がいて、このあいだその方に膝の上にすわる聡太くんの画像をリプしたら「目つき」と一言いただいた。こういう切り返しが大阪の人だなあと思うのだった。
 母氏いわくお布団潜入をしているときの聡太くんは、薄暗いので目がまんまるで、「目つき」の顔ではないらしい。ちょっと羨ましい。

落ちている。


 聡太くんは最近やたらと健康である。
 快便だしよく食べるしよく動くしよく寝る。健康すぎて怖いくらいだ。
 ときどき、統合失調症の妄想なのかどうなのかはわからないが、「実はいまの健康な聡太くんはすべて夢で、はっと起きたら聡太くんはお腹ゆる太郎になっているのではないか」というようなことを考える。
 健康ならそれでいいのだ、しかしなにきっかけで健康になったのか。やはり「脂の塊」であるちゅーるをやめたのが効いたのだろうか。
 健康で長生きしておくれ、と思う。

 そういえば聡太くんはきのうも虫さんと戦おうとしていた。いつのまにか天井に張り付いていた羽虫を見つけて、洗濯機によじ登り「たおす! ぜったいにやっつける!」と天井を見つめていたが、ちょっと注意を逸らして洗濯機から床に下ろしたら忘れてしまったようだ。猫頭でかわいい。
 その間に羽虫もいなくなっていた。安心した。しかし聡太くんは我が家から虫さんを駆逐する気だ。我が家を防衛してどうするのか。
 なおさきほど、わたしは今シーズン2匹目の蚊を叩き潰した。圧倒的勝利である。

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