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きょうの聡太くん 2023/9/17

 きのうは本当に、聡太くんもわたしも運転手父氏もくたびれてしまった。人間だって通院は疲れるのだ、猫が疲れないはずがない。
 きのうの晩、人間のわたしはクタクタで夕飯を食べたあと眠くなったのだが、動物病院が冷房でキリキリに冷えていたのと緊張したのとでお腹の調子がおかしくて、しばらく気にならなかったのに夕飯を食べてしばらくしたらぶり返してしまった。たぶんトウモロコシをガツガツ食べたせいだと思う。わたしのトウモロコシ好きは祖母からの遺伝である。
 聡太くんに出たサプリメントは、腸を整えてメンタルを整えるというものだった。なるほど、聡太くんはよくお腹を壊す子だ。腸内環境が安定しないから突然メンタルに不調をきたすのかもしれない。
 昨晩聡太くんはずっと母氏にひっついて寝ていたらしい。やっぱり疲れていたのだ。母氏は甘やかしてくれるので、聡太くんは母氏が大好きである。
 なお母氏に「動物病院で『お母さん』って呼ばれた……」と言ったところ「わたしは『おばあちゃん』か?!」と返してきた。聡太くんはおばあちゃんっ子ということになってしまうのではなかろうか。

甘えん坊将軍。


 きのうの動物病院で面白かったことを書こうと思う。
 最初に聴診器を当てるとき、獣医さんは「もしもししますね」と、小児科のお医者さんが人間の子供に言うように言っていた。いや、飼い主は大人だし聡太くんはもしもしとか言われてもわからないのではないだろうか。
 さらに面白いのはそれを言った獣医さんが、がっしりした若すぎない男性だということである。いつもの獣医さんは父氏とタメの女医さんなので「ぱいぱい飲んでる子猫じゃん?!」などと言っても違和感がないのだが、かっちりとしたいかにも誠実ですという見た目の男性が、「もしもししますね」と言うのだから面白い。
 それから聡太くんはいつもの獣医さんに連れていったときと違って暴れていたのだが、これはいつもの獣医さんに連れていくと百戦錬磨のオーラに圧されていた、ということなのだろうか。なお帰るよとキャリーを出したらスタコラとキャリーに入っていった。学習したのだ。
 それから問診票に「種類」という項目があって、聡太くんはただの猫なのでなにも書かないで行ったのだが、スタッフのひとに「あの、種類は」と聞かれて、「雑種です」と答えたところ診察券にデカデカと「雑種猫」と書かれてしまった。
 診察券の「どうぶつ名」のところには「聡太ちゃん」と書かれている。なんとなくちゃん付けというのがおかしい。この動物病院の患畜はどんなイカつい犬でもちゃん付けなのだろう。
 ついでに言うと診察室で激しく毛が抜けて、「ブラシを嫌がるんです……」と言ったところ、「イボ付き軍手でなでると毛が取れますよ」とスタッフさんに教えてもらった。幸いうちの父氏は運送業者なので軍手ならいっぱいある。お古をもらって聡太くんをナデナデしてみたらけっこう毛がとれた。感謝なことであった。

「あたらしいねどこ……」


 今朝も聡太くんは元気そうだった。やっぱりちょっとバタバタしたりするのだが、まあ2、3日もすれば平穏を取り戻すだろう。
 きょうは人間の飲んでいるコーヒーの匂いを嗅いで、砂をかける動きをずっとしていた。嫌な匂いなら嗅がなきゃいいのに……。
 聡太くんは動き回るということは元気なのだろう。先月具合を悪くしたときはうずくまっていた。
 健康は大事なものだ。健康は生活の質に大きく関わってくる。どうか元気で過ごしてほしい。

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