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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/4/19

 どうも聡太くんの攻撃で喰らうダメージは、爪でスパリとやられるより歯でガリガリされるほうが痛い気がする。
 そりゃ最初は爪でスパリとやられても痛い、腕の肉の柔らかいところをスパリとやられて、切り傷だけでなく内出血まで起こした。しかし、傷が乾いてきて痛いのはむしろ手首のあたりを噛まれた傷で、その傷は洋服の袖口が当たるたびに痛い。
 爪でスパリとやられたところはそんなに痛くない。たぶん傷の深さで言えば爪でやられたほうが深い傷だと思われるのに、噛まれた傷のほうがなんだかずっと痛いのだ。
 おそらく歯で噛まれた傷というのは断面がデコボコしているのだろう。だから治りが遅くて痛いのだ。
 いらない知識を持ってしまったどころか体感してしまった。噛み癖については完全にしつけの失敗なのだが、そもそも猫というのはしつけられるものなのだろうか。霧吹きでプシュプシュやったのに噛み癖もテーブルに登る癖も直らなかった。なんなんだきみは。

唐突な多肉植物。プリケツ。


 えねっちけーのニュース番組が始まるとき、去年だったかおととしからだったか、「しゃかりきどっかーん」みたいなサウンドロゴが入るのだが、聡太くんはそのサウンドロゴが好きらしい。テレビでニュースが始まると「なんだなんだ」と見にいく。
 それにえねっちけーの天気予報は気象予報士さんが指し棒を持って行うので、それを追いかけるのも好きらしい。
 えねっちけーは受信料を取るから嫌いだという人がたくさんいるが、我が家はえねっちけーが大好きである。朝ドラや大河ドラマだけでなく、父氏だって高校野球や大相撲が始まればテレビの前から動かない。
 たまちゃんは日曜日の「さわやか自然百景」が大好きで、テレビに鳥が映るとすっ飛んでいって観ていた。聡太くんはテレビの鳥はあまり好きではないようだ。
 猫のそういうところが好きだ。人間と同じでみなそれぞれに人格ならぬ猫格がある。犬もきっとそうなのだが、猫は動きが人間くさいので際立って猫格が見える気がする。

「ぼく、ねむいの……」


 よくXなんかで猫のお顔をにぎにぎもみもみする動画が流れてくる。おにぎりみたいでかわいい。聡太くんはそういうことを絶対にやらせてくれないとばかり思っていたが、甘えん坊気分のときに少しお顔をにぎにぎもみもみするくらいならやらせてくれるようになった。
 ただしほんのちょっとだけ、である。ちょっとしつこいと「やめなさい」とパンチしてくる。聡太くんと戦ってもぜったいに勝てないので素直に諦めるのがコツだ。
 聡太くんは甘え方がアグレッシブなので、口をちょっと開けるとか瞬きで返事をするみたいな猫らしい可愛い愛情表現をしてこない。それがたいへん寂しいのだがたまちゃんは一緒にお昼寝なんてしてくれなかったので、聡太くんは甘え方の方向性が違うのだろうな、と思っている。
 猫というのは人間が裏切るなんて想像すらしないのだろうな、と思う。そして猫を裏切るような人間には絶対になりたくないな、とも思う。
 わたしはなにがなんでも、聡太くんと幸せに20年過ごしたいのだ。もう聡太くんのいない暮らしなど想像もできない。インスタで見かける「みけちゃん25歳」みたいに大規模に長生きされてもちょっと困ることではあるのだが、それはそれで構わない、という気持ちである。
 まだ2歳の猫に思うことではないのだが、聡太くんには元気で長生きしてほしい。

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