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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2023/3/21

 きょうはすっかり春の陽気である。外はホコリっぽいが清々しい晴天だ。
 聡太くんはのどかに、昼寝をしたりボールを追いかけたり、いままでとぜんぜん変わらない。なんというか……よく人間のお子さんで「1歳過ぎたら」「幼稚園入ったら」「小学校に上がったら」楽になるよ、と、苦しんでいる親御さんに無神経にも言う輩がいるわけだが、猫もそれと何ら変わりないのではなかろうか。
 ボールめがけて大ジャンプするのは子猫のうち、と聞いていたのに聡太くんは大暴れしているし、子猫じゃなくなってもこのヒトの性格は変わらないのだろうなあ、と思った。

おててないない。


 昨日は和裁教室だった。お人形さんの着物にチャレンジしている。そろそろ終盤戦である。
 着物の先生も猫が好きな人で、三毛猫の親子を飼っている。三毛猫なので当然女の子である。ときどき教室に連れてくるらしく、きのうもいた。
 2匹とも知らない人間が怖いという猫らしい猫なので、わたしを見て隠れたりしていた。猫というのはそもそもそういう奥ゆかしい動物である。灯油宅配のおじさんに好奇心だけで猛ダッシュする聡太くんが変なのだ。
 ついでに、聡太くんに食べさせていたものの穀物が入っていることが判明した猫のおやつを、特にこだわりがなければ……と持っていったところ、よく食べさせているおやつだったらしく先生に喜んで受け取ってもらえて、おやつをただ捨てずに済んだ。なんとなくホッとしたのであった。
 しかし女の子の猫は体がちっちゃいなあ……と思った。そしてお顔がまん丸なのだ。聡太くんとはまた違う顔をしている。猫の顔の個性というのは面白い。
 宿題がたっぷり出たのでどうにか頑張らねばならない。

「れいぞうこ、あきましたね?」


 秋田県ではTBSが映らないためWBCが観られないので、センバツの能代松陽の試合を観ていた。途中買い物に行ったけれど帰ってきても追加点を獲ることはできていなかった。帰ってきて串団子をもぐもぐして、この記事を書き始めてどうにか追加点を獲った。なんとか勝ったが、これでは大阪桐蔭にはとてもとても勝てない……と家族で嘆いている。
 買い物から帰ってきたら聡太くんがカレー肉の気配を察知して、冷蔵庫に入ろうと頑張っていた。お前〜〜〜〜!!!! である。
 台所の奥の戸にいったん聡太くんをいれて、とられそうな食べ物を冷蔵庫に詰め、戸を開けてやると聡太くんは米を拾って食べていた。食い意地にもほどってものがあるぞ。
 最近聡太くんは炊飯器に入りたがるらしい。釜を抜いたところに入って内フタを舐めたりするらしい。やめてほしい。
 やっぱり聡太くんは自分を人間だと思っているのではあるまいか。「ぼくにんげんなんですよ、だからにんげんのたべものたべられるんですよ」とか思っていそうだ。
 ひもじい子猫時代を過ごしたたまちゃんが、人間にお魚を要求する行動がチョイチョイ人間をつつくという控えめなものであったのに、聡太くんはひもじかったことなんていっぺんもないくせに人間の食べ物を無理くり奪おうとする。この食い意地はやっぱり自分も人間と同じものを食べたい、というものなのだろうか。
 いちおう「人間の食べ物」と称して茹でササミを毎晩与えているが、それではだめなのだろうか。強奪しようとするからケージに入れられてしまうのに。
 ケージに入れられると悪鬼の形相でソファを引っ張りケージをずるずる動かす。ケージのキャスターにはロックをかけているはずなのだが。これじゃ怪力猫だ。ゴリラ猫だ。
 ぜんぜん穏やかにならないがそれもそれでいいのかなあ、と思う。

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