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きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2024/1/23

 なんということだ、あと1週間と1日で1月が終わってしまう。どうしてこうも時間が経つのが早いのか。さらに言えばついこの間まで、聡太くんは赤ちゃん猫だったはずなのだが。ついこの間まで「鎌倉殿の13人」を観ていたはずなのだが。ついこの間まで「カムカムエヴリバディ」を観ていたはずなのだが。
 時間が経つのが一瞬すぎてたいへんつらいのだが、しかし聡太くんが「鎌倉殿の13人」の壇ノ浦回の日に我が家にやってきたことは忘れないし、その日が2022年の5月8日だったことも忘れないだろう。記念日というのはそういうものだ。
 今シーズンは雪が少なくてたいへんありがたいのだが、明日からまたノシノシと降ると天気予報でやっていた。そしていまも雪が降っている。寒いのはいやだし雪かきはもっといやだ。ワークマンで買った実用一点張りの赤いジャンパーを着ているのもなんだか残念な気持ちになる。来シーズンはちゃんとしたコートを手に入れたいところである。
 きょうは推敲作業を淡々とやっていた。いっぺん紙に出力したのに赤ペンで書き込み、それを打ち込んだのをスマホの青空文庫のアプリで読み返し、スクショを撮って赤を入れて、それをまた原稿に打ち込むという作業をとりあえずのところ終わらせた。あとはあらすじを書いて公募の投稿フォームに投げるだけだ。

 聡太くんはきのうもかりんとうを食べたがっていた。小麦粉の塊なので、聡太くんが食べたらお腹を壊してしまう。なので断固としてあげなかった。
 そしてきのうの人間の夕飯は味付け肉を焼いたやつだったのだが、その脂をなめたがってテーブルの上から動かなかったので、ハンドクリームのチューブをみせて「ほれほれ」と追い払った。ハンドクリームのチューブはオレンジ色だ。聡太くんはみかんも嫌いだ。ねりからしのチューブも嫌いだ。これだけオレンジ色が嫌い、となるとやはり聡太くんはタイガースファンなのではなかろうか。トラ模様だし。
 そういえば母氏がいい匂いのボディクリームを知り合いからいただいたのだが、念のため成分を確認したら「精油」という成分は書かれていなかったのでたぶん大丈夫なのだと思いたい。いい匂いのするものは徹底的に禁止したいまである。とりあえず間違いなく精油成分の入っている薬用シーブリーズを処分しなくてはならない。

変顔かわいい。


 ときどき、聡太くんを見ていて不思議な気持ちになる。どうしてこんなにかわいいものが、この我が家にいるのだろう……と。
 たまちゃんが亡くなったあと、行ったことのない動物病院の里親募集コーナーを見に行こう、と、母氏と決める程度にはわたしも母氏も猫を欲していた。たまちゃんに猫なしでは生きていけない体にされたのか、それがねこねこネットワークの陰謀なのか。
 そして行ったことのない動物病院に行くまでもなく、知り合いづてに「子猫を飼ってくれる人を探している」という話が入ってきたのだから、やはりこれはねこねこネットワークの陰謀としか言いようがないのかもしれない。
 でも真剣に、我が家に聡太くんがいるということがときどきすごく不思議に思える。なんで聡太くんは我が家に派遣されてきたのだろう。それは運命なのだ。
 聡太くんは運命の王子様である、なにがなんでも手放すものか。だからなんとか小説の公募で書籍化を勝ち取りたい。稼ぎというものが欲しい。

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