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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2023/7/25

 とんでもない猛暑である。小学生のころは、夏休みのたび「涼しい午前中に宿題をしましょう」と言われていたが、いまでは午前中だろうが午後だろうがクソ暑いのは変わらないのであった。
 きのう、父氏が早めに帰ってきて、みんなで茶の間で昼寝をしていたのだが、聡太くんがひとりでソファに寝ていて、父氏は椅子で、わたしと母氏は床で寝ていた。いちばんいいところで寝ているのが猫というのはどういうことだ。しかしそれが猫という生き物なのだよなあと思うのであった。
 暑いので寝る前にボトルに水と氷を入れて枕元に置いておくのだが、そのボトルというのが、たまちゃんが亡くなった何日か後に叔父上と行ってきた「アニメージュとジブリ展」で買ったナウシカの柄のステンレスボトルだ。今朝起きてきたら氷がとけてほどよく冷たくて、0655を観ながらぐびぐび飲んだ。
 この、2022年の2月に秋田市まで行って見てきた「アニメージュとジブリ展」であるが、物販コーナーで欲しかったボトルやハンカチを買うにあたって「ジジとかテトのぬいぐるみ見たら泣いちゃうかもしれないな……」と思っていたが、いちばん涙を誘われたのがトトロの「まっくろくろすけ」のぬいぐるみだった。黒いカタマリという点でたまちゃんにそっくりだったのである。
 なおぬいぐるみの類は予算オーバーだったので諦めたのであった。懐かしい思い出である。

「おかおふくふくなんですよ〜」


 暑いので聡太くんはよく「はみ出しキャット熱血系」になっている。自分の布団が暑くなると床に寝転がっている。酔っ払った父氏に踏まれないか不安で仕方がない。
 そして猫という生き物は冷房の効いた部屋をあまり好まないので、よく廊下に出ているのだが、戸をカリカリするからと開けてやっても入ろうとしないのだった。これはたまちゃんもそうだった。
 東京とかもっと暑いところならエアコンを入れないと逆に死んじゃうわけだが、秋田県という半端な場所だと勝手に廊下に出ていってしまう。もし聡太くんが熱中症で倒れたら、飼い主のわたしが熱中症覚悟で獣医さんまで運ばねばならない。いつもの獣医さんは比較的近所だが、歩いていけるけどできれば炎天下歩きたくないという微妙な距離なのだ。
 そもそも秋田県民は歩くのが嫌いだ。徒歩3分のコンビニだって車で行く。

冷房が寒そうなので毛布をかけた。


 暑いので家のあちこちの窓を網戸にしているわけだが、台所奥の炊飯器のあるスペースの窓も網戸になっていて、聡太くんはよくそこにいる。隣のラーメン工場に興味があるのだろうか。
 きのう、炊飯器が空っぽだからとうっかりフタを開けたまま置いておいたら、聡太くんはなんと炊飯器にこびりついたカピカピの米をかじっていた。そういうことをするからお腹を壊すのだ。
 でも昨日は人間の食事を邪魔しようとはしなかった。例によって思慮分別だ。なんてウルトラスーパーお利口な猫ちゃんだろう。
 暑いと人間は弱りがちである。今週の土曜に弘前まで「君たちはどう生きるか」を叔父上と観にいくつもりなのだが、弘前も暑いのだろうか。暑いんだろうなあ都会だからなあ……。

 我が家の扇風機は母氏が嫁に来る前から我が家にあったという昭和の扇風機である。昭和家電は壊れにくいのでなく壊れたのが分かりづらいのだ、と何度言っても毎年使っている。火を吹かないか心配だが停めると暑いので回している。
 夜にエアコンやら扇風機やらを停めるたび、聡太くんは暑さで弱らないだろうかと不安になる暑さだ。毎朝元気いっぱい生きていて安心するというのがルーティーンになっている。
 特にきのうはワクチンを打ってきたので、具合を悪くしないか心配だったが、聡太くんは元気そのものだった。健康でよろしいと思う。
 どうか来年まで病気をしてくれるなと思う。注射で5000円ぶっ飛ぶと動物と暮らしているという実感がする。
 聡太くんはたまちゃんのような虚弱猫ではない。ただお腹がときどきゆるくなるだけだ。健康というのはなににも代え難いものだよなあ、と病人としては思うのだった。

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