きょうの聡太くん 2023/11/19
きのうの夜、聡太くんがひどい大暴れをした。
最初は、ジャガイモの入っている箱に入ろうとしていた。いただきもののジャガイモなのだが、段ボールにいっぱいもらったのが少量残っていて、芽なんかも出ていたので「これ」と叱って引っ張りだしたのだが、フタをしても簡単に突破してしまうので、とりあえず聡太くんの入れない廊下にしまった。ジャガイモのなにがよかったのだろう。土の香りがしたのだろうか。
ジャガイモはしまったしもういいだろうと思ったら、廊下にでようとピアノとプリンタの部屋につながるふすまを突破した。なにやらガタゴトやっているなあと思ったらふすまをこじ開けていたのだ。怪力にも程があるぞ。
ジャガイモをしまった廊下に出るにはおそらく聡太くんの力では開けられないであろう引き戸を突破しなくてはならないので、聡太くんはピアノの上で猫ビームを発射していた。
かつおぶしを与えたら降りてきたがまたふすまを突破していった。夢と冒険の世界である。どうしてそういうことをするのだろう……。
最近聡太くんは比較的快便である。サプリメントがようやく効いてきたらしい。お腹すこやか猫になってくれてとても嬉しい。
お腹がゆるいのは猫だってしんどいだろうと思う。このまま健康であれと思う。
お腹がゆるいのは子猫のころからずっとだった。このまま来年のワクチンの季節まで獣医さんのお世話にならないで済めばいいのだが。まあ生き物なので突然具合を悪くすることもあるかもしれないが、とにかく健康でいてほしいのだ。
健康というのはなにものにも変え難い幸せである。健康だから食事がおいしいしぐっすり眠れるのだ。
日曜日は大河ドラマがあるので、いつもよりちょっとだけおやつをもらう時間が早くなるのだが、きょうも大河をやっているさなかに「まだおやつをもらってないんですが」という顔をするのだろうか。そういうときは噛みながら「にゃああああん! にゃああああん!」と大騒ぎをする。なんて困ったやつだ。
今朝、さわやか自然百景をつけたままにしていたら、ライチョウが出てきたところで「なんだこれは」とテーブルの上からライチョウを狙っていた。
テレビの鳥を狙う猫は野生みがありつつも家庭内の伴侶動物、という感じがして大変かわいい。いいぞいいぞ、と見ていて、聡太くんがライチョウを捕獲するべくテレビ台に飛び乗った瞬間、画面が切り替わってライチョウでない別の鳥が映ってしまった。
聡太くんは何が起きたかよくわからない顔をしていた。かわいいから許される。しかしライチョウにアタックできなかったので悔しかったのだと思う。
いま聡太くんはキャットケージの上の定位置で寝ている。かわいいのだがキャットケージの上に登るのは危ないと思う。でも断固そこで眠りたがるので座布団をどかせないでいる。
聡太くんは猫として平均値の知恵なのだと思う。母氏の同僚のところの異様に賢い猫の話を聞くとおばかさんに見えるのだが、猫の平均値なんてこんなもんじゃないかなと思う。異様に賢い猫が賢すぎるのだ。
猫はほどほどの知恵でいいのだ。どうせかわいいから全て許されるのだし。
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