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きょうの聡太くん 2024/5/28

 きのうはなんとなく薄ら寒かった。暑い日とそうでない日の落差が激しくてつらい。
 聡太くんはひたすら母氏にくっついていた。椅子に座れば膝に乗り、膝に乗られてしんどくなって床に座ってもそれでも膝に乗ろう、母氏にへばりつこう、と頑張っていた。
 聡太くんは基本的に人間大好きくんなので、こういうことをすることもあるのだろうなあとは思うのだが、それにしたって甘えん坊が過ぎないか。
 これでは甘えん坊将軍である。そして甘えるくせに、口をちょっと開けるとかゆっくり瞬きするとかの猫特有の愛情表現をしないのだ。なんなのだこいつは。
 人間が立ち上がるとずんずくずんずくと追いかけてくる。ちょっとトイレ、とかでもずんずくずんずく追いかけてくる。どれだけ人間が好きなのか。猫がここまで人間大好き生物だとは思わなかった。
 猫ってこう……もうちょっとクールな生き物なんじゃないのかい……? と思うけれど、人間の膝が好きというのはかわいいので許すことにしている。

 きのうはなにやらダンスコンテストの番組をずっと観ていた。踊れる人というのはすごいなあと思うと同時に、中学のとき体育のダンスでよさこいを踊らされて、「なぜこの山奥で豊漁祈願の踊りを踊らねばならないのか」と文句を言ってめちゃめちゃ怒られた記憶が蘇った。
 聡太くんはもちろんダンスになど興味がなく、ずっと何かを期待する目でわたしをじっと見ていた。そう、おやつが食べたいのである!
 袖を噛んでニャーニャー騒ぎ出したので、8時くらいにササミをチンしてあげた。おいしいおいしいとぱくぱくぱくぱく食べてくれた。かわいい。
 ただササミを切ったとき細かく切りすぎたのか、レンチンしているうちにササミが焦げてしまうのであった。しかし焦げてカピカピになったササミを、聡太くんはやっぱりおいしいおいしいと食べてくれるので、たぶん飯盒のご飯のおこげを食べている感じなのであろう。
 どんな生き物でもおいしいものを食べると嬉しくなるのは当然のことだ。健康であれと思う。

でっかい、そして重い。


 さて、聡太くんはササミを食べたあと、すぐ奥の物置を探検しに出かけてしまった。
 なにやら\ガタッ/と大きな音がして、なにをやらかしたんだと様子を見に行ったが、聡太くんは見事に闇に紛れて見つからなかった。
 ダンスの番組を最後まで観る元気はなかったので、第一ラウンドの最後まで観たところで寝ることにした(というか、ダンスに点数をつけて競い合うというのがよくわからない)のだが、聡太くんが戻ってくる気配はなかった。しょうがないのでボールをしゃらしゃら鳴らしながら奥の物置に向かい、ボール遊びのナイトルーティーンにお誘いしたところ、聡太くんは洗濯物の干されている下にちまっと隠れていた。ボールを投げたら元気よく走り出した。
 元気よく走っている聡太くんをみると健康でいいなと思う。そして今朝も健康なUNKOを出したのであった。
 本人は食欲が満たされればそれでよさそうなのだが、健康というのも大事だということにも気付いてほしい。
 なお聡太くんは今朝もゆで卵が欲しくて騒いでケージに入れられていた。それはきみの健康によくないのだ、と言っても、猫には伝わらないのである!

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