きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん　2023/4/27

　きのう、聡太くんはとんでもないことをしでかしてくれた。
　買い物から帰ってきて、父氏がなにやらしょぼくれた印象の「おかえり」と言うので、どうしたのかと思ったら、聡太くんはトイレで立派なＵＮＫＯをして、父氏がそれを片付けようとビールのグラスから目を離したら、聡太くんがビールのグラスを思いっきり倒して、テーブルの上にあった紙類や布のコースターが全滅したのであった。メモ帳や保険会社からの手紙だけでなく、今年のプロ野球選手名鑑までビッチョビチョになってしまった。
　水濡れした本は冷凍庫に入れろというので、とりあえずプロ野球選手名鑑は冷凍庫にいれたのだが、確かにそれはダメージが大きい。というかビールでも冷凍庫で大丈夫なのだろうか。
　そういうわけできのうの夜は茶の間がビールの匂いだった。なんで聡太くんはそんなことをするのだろう。いや、人が猫の通り道に物を置くのがよくないのだが。
　幸いだったのは父氏のスマホが防水仕様だったことだ。これで水濡れ故障となっていたらもう泣くしかない。
　聡太くんは全く反省していない、というか悪いことをした自覚がない。猫だから仕方がない。犬ならバツの悪そうな顔くらいはするのだが、猫なので「なんかあったの？」というような顔をしていた。
　猫だから仕方がない。それで許されるのが猫である。

温風直撃。

　聡太くんはボール遊びが好きだ。しかし人間の遊ぶボールよりだいぶ小さいボールで遊ぶので、テレビ台やキャットケージの下に転がして入れてしまう。そして取り出せなくなって人間にとってもらうのを待つ。
　聡太くんはもうキャットケージの下に入れないくらい大きくなったんだなあ、と思う。小さいころはキャットケージの床にもぐって遊んでいた。なんならキャットケージくらいスルリンチョと脱出していた。
　聡太くんはとても大きくなった。両手に収まる大きさだった子猫時代が嘘のようだ。それでもまだ本猫は小さいつもりでいるらしく、母氏に抱っこしてと子猫のころと同じように甘えにいく。
　あんたはもう体重が４キロあるんだよ……と思う。マッチョ猫だ。
　もうちょっと太っても構わないんだよ、と思うのだが、あんまり食べさせるとお腹ゆる太郎になってしまう。いっぺんもお腹を壊さなかったたまちゃんはすごいなあと思う。

「にひるなおとこまえです」

　きのうに話は戻る。母氏が肉体疲労でさっさと寝てしまったのだが、母氏が寝たあとに父氏がお酒の〆にカップ麺を食べたいと言い出した。「ミニーズ」という名前で売られている、小さめサイズのカップヌードルの詰め合わせセットに入っているやつだ。
　しょうがないので台所で、ホットミルクを作るような鍋でお湯を沸かしていたら、聡太くんがこちらをじいーっと見ていた。危ないのだが、ケージに入れる時間的余裕がなく、しょうがなく恐る恐る支度した。
　聡太くんは人間をよく見ている。面白いかどうかは知らないが、人間と一緒に暮らそうと思う気持ちがあるのだろう。「もしかしたら自分を人間だと思っているのではないか説」というのを何回か書いたが、聡太くんが自分をどう思っているかは人間にはわからない。しかし、自分は人間と一緒に暮らすものだ、と思って生きているのが伝わってくる。
　しかしそれだったらビールのグラスくらい避けなさいよと思う。あと人間の飯時にモリモリとＵＮＫＯするのもやめてほしい。