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きょうの聡太くん 2023/10/31

 聡太くんはきのうの夜から「人間が食べている鶏肉」をかすめようと頑張っていた。
 きのうの人間の夕飯はおでんだったのだが、我が家ではおでんに鶏スティックを入れる。その鶏肉をなんとかして食べようと、必死でテーブルの上をウロウロしていた。
 もちろん聡太くんはすぐお腹を壊すので食べさせるわけにはいかない。聡太くんは骨も欲しがったが鶏の骨は縦に割れるので危険である。ハンドクリームのツボやらからしのチューブやらで防御して事なきを得た。
 そして今朝も朝ごはんにおでんの残りを食べていたら、やっぱり鶏肉が欲しいらしく物欲しそうな顔をしていた。きみは毎日ササミを食べているでしょうよ。そのうえカルカンパウチでマグロも毎日食べているでしょうよ。人間の数倍豪華なものを食べているのに人間の食事が欲しいのだ。困ったやつである。
 聡太くんが人間の食べ物をもらったのは、ゆで卵の黄身を少々、とか、あるいは自分からかすめにいってアジフライやゆで卵を強奪したのがせいぜいである。だからきっと人間の食べている鶏肉は最高に贅沢なものに見えるのだ。食欲旺盛なのはいいことだが人間の食事を邪魔してはいけないということをしっかりと覚えてほしい。

「とりにく・おあ・おさかな」


 さて、世の中はすっかりハロウィンで浮かれている。このクソ田舎も例外ではなく、スーパーに買い物にいくとなにやらハロウィンっぽい音楽がかかっており、色とりどりのハロウィン仕様のお菓子が売られている。
 ドコノコ(糸井重里の作った犬猫版インスタみたいなやつ)を見ていると、よそさまのワンちゃん猫ちゃんはかぶりものをかぶったりマントを着せられたりして写真に収まっているのだが、聡太くんは基本的にかぶりもの断固拒否のヒトである。
 子猫のころつい出来心で桃のネットを着せたところ、「やめろー!!!!」と大暴れした。写真も撮ったが躍動感あふれる失敗写真しか撮れなかった。
 そもそも我が家はハロウィンというものに楽しいイメージのない家である。ハロウィンというものが日本の一年の行事に加えられたのは、わたしが相当大きくなってからだ。「トリックオアトリート」なんて言ったことはない。せいぜいどうぶつの森でカボチャ頭に追いかけられるくらいだ。
 だから聡太くんにハロウィン仕様のかぶりものを着せることはこの先もないと思うのだが、かぶりものを喜んで着てくれる猫というのはちょっとうらやましいのであった。

 聡太くんは夜、なにがなんでもボール遊びがしたいらしい。きのうの夜は大人しく寝ていたので、これ幸いと歯磨きして寝る支度をしていたら、ガラガラっと茶の間の引き戸を開けて現れた。そして台所のテーブルの下にすっと隠れた。
 これは「はやくぼーるをなげろ」という意味である。ボールを茶の間のほうに投げると素直に茶の間に入る。これを毎晩かならずやっている。本人はとても楽しいらしい。
 本人が楽しいならいいか……と思うのだが、聡太くんはボールを見つけると転がして家具の隙間に押し込んでしまうので、そもそもボールを探すのが大変だったりする。
 困ったやつだがそこがかわいいのだ。

下からみるとお顔がフクフク。


 さて、なぜこのnoteをこんな時間に更新しているのかというと、きょうは今月15万字書いたご褒美にがっつりゲームする日、と決めていたからだ。
 とにかくバテン・カイトスを進めようと思っている。次に行くエリアが一気に攻略しなくてはならないところで、まとまった時間でゆっくり遊ばねばならないのだ。
 思えば中学生のころは深夜までRPGを遊んでいても全く平気だったが、この歳である、そういうことをすると翌日に祟る。そして聡太くんに「なんでねないんだよ」と手を噛まれる。
 ここを突破すれば最序盤の山は突破、というところだ。頑張るぞ〜という気持ちである。

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