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聡太くんお誕生日おめでとう! 2024/3/20

 きょうが祝日なのは聡太くんの誕生日だからだ(真っ赤な嘘)。日本中のひとが聡太くんの誕生日を祝ってくれるのだ。めでたいことこのうえない。
 聡太くんは2歳になった。人間だったら20代半ばの元気いっぱいのころだろうか。やっていることは赤ちゃんなのだが。
 そうなのだ、猫だから当然なのだが聡太くんはやることが赤ちゃんである。暴れん坊なのも甘えん坊なのも変わらない。なんならまだ自分は小さいとまで思っているに違いない。
 エリカラをつけているから比較的お利口にしているが、ひとたびエリカラから解き放ったらもう暴れ放題である。噛む! ひっかく! 暴れる! という塩梅で、人間は生傷が絶えない。
 そこに悪意が存在しないから恐ろしいのである。本人は捕まりたくないしケージに入れられたくない、だから暴れるのだ。暴れん坊おキャットさまである。
 きょうの誕生日、なにか催しをするわけではないのだが、人間はフルーツの乗っかったプリン的なものを買ってきてモグモグ食べた。聡太くんは「これはなんですか? ぼくのたべられるやつですか?」と様子を見にきたものの食べられないとわかって、高校野球を観ている父氏の膝に戻った。

 いまだに赤ちゃんの気持ちとはいえそれなりに知恵もつけた。
 聡太くんの食事のあと、聡太くんはテーブルの下に隠れてしまうのだが、エリカラを付けやすいように洗面所に誘導しようとボールを投げても無視するようになった。
 聡太くんに「ほらボールだよ」とボールを見せても興味のない顔をしている。そして人間の予期しないタイミングでシュバババ! とボールを奪いにいく。なんなんだきみは。
 なんだかんだ捕まえることさえできればエリカラをつけられるので、いちいちボールを投げる必要はないのかもしれないが、断固としてテーブルの下から出てこないのでボールを投げてやるしかない。困る。
 ほかにもおやつの時間を把握していたり、人間の腕に飛びつくなどの楽しいアクティビティのやり方を知っていたり、ちょっとずつ知恵をつけて賢くなっている。なんて賢い猫ちゃんなのだろう。それを成長と言うのだ。

「れべるがあがった!!」


 なんにせよ2年前のきょう、聡太くんがこの世に生をうけピヨピヨと産声をあげたのは間違いのないことだ。
 限りなく「母猫さんありがとー!!!!」の気持ちである。母猫さんがお腹を痛めて聡太くんを産んでくれたので、いま我が家に幸せがあるわけである。
 昔、世界のテレビ番組を切り抜いて流すタイプのテレビ番組を観ていて、オーストラリアだったかニュージーランドだったかの動物病院に密着した番組が紹介されていたことがある。その動物病院に担ぎ込まれた猫というのが「子沢山すぎて途中で産むのを諦めてしまった母猫さん」だった。帝王切開で子猫をとりあげていたが、人間ほど苦しまないにせよ赤ん坊を産むというのはしんどいことなのだろう。
 ありがとう聡太くんの母猫さん。父猫さんもありがとう。健康に産んでくれたおかげで聡太くんは元気いっぱいでっかくなった。圧倒的感謝である。
 ちょっとソップ型ではあるのだが、まあデブよりはマシであろう。これからの一年も聡太くんには元気に過ごしてもらいたい。
 お誕生日おめでとう、聡太くん!               

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