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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/7/4

 さいきん家の中でなにかを踏むとだいたい猫トイレの砂である。まあもっとヤバいものを踏んだんでなくてよかった、とは思うものの、毎度「なしてこんたところサ猫トイレの砂落ちてらんだ!?」となるようなところで砂を踏む。
 たまちゃんの猫トイレは人間のトイレの前に置かれていて、新聞紙を砂の上に敷いてやらねば用を足してくれなかったので、基本的に砂が散らかることはなかった。だが聡太くんは砂にダイレクトに用を足して砂をシャカシャカとかき混ぜて、ときどき肉球に挟んで出てくる。なので砂は激しく散らかる。
 トイレの砂はそんなに汚い印象がない。まあきれいなものではないし清潔なものでもないのだが、散らかされてもそんなに気にならない。ただ掃除するとなると掃除機では吸えないのでホウキとチリトリが必要である。
 猫のシステムトイレというものを発明した人はすげえなあと思う。お金を出せば自動でUNKOを固めてくれるようなもっとすごいトイレだってあるが、うちでは普通のやつで充分だ。
 猫トイレはお盆前に買い替えるつもりだ。それは安いふつうのシステムトイレだからできることである。

 聡太くんには人間の言葉が通じているときとそうでないときがある。聡太くんにとって都合のいい言葉は通じることが多い。たとえば「ごはん」「おやつ」「かつおぶし」などがよく通じる言葉だ。
 一方で「おいで」「だっこ」などはあまり通じない。人間がソファの適当なところに座っていて、「聡ちゃんおいで、だっこしよ!」と言ってもたいがい無視される。聡太くんに都合のいいときでないと抱っこさせてくれない。
 言葉が通じているのは分かりやすい。返事をするのだ。「おやつ食べるか」などと言うと、「ニャー!!!!」と返事をする。分かりやすい。
 だが通じていないときは、こちらをじーっと見て「はて……?」という顔をしている。そういうときに「聡ちゃんだっこは?」などと聞いても「ぼくにはそういうことはよくわかりませんので……」という顔をなさる。
 通じる言葉とそうでない言葉は、「本人にとって都合がいいか」という違いがあるのだと思われる。さすがの猫だ。

「とんとんすなーっ!」


 母氏はユーチューブが好きでスマホでずっと見ているのだが、最近のお気に入りは「ボタンを押して会話するワンちゃん」である。
 床に、踏むと人間の声で「ごはん」「うれしい」「あそぼう」などと音のするボタンがたくさん置いてあって、その犬は適切にボタンを踏んづける。たとえば子猫が家族に加わって、一緒に遊んで楽しいときは「あそぼう」のボタンを押す。すごく賢いワンちゃんだ。
 猫にもそういうことができるのだろうか、と考えたが、猫はそういう遊びにはノってくれない気がする。まあ押せばご飯の出てくるボタンがあれば押すのだろうが、「あそぼう」とか「うれしい」とかそういうことを人間にわざわざ伝えたがるだろうか。
 犬というのは嬉しいとニコニコする。猫はそういう分かりやすい喜びを伝えてこない。笑った猫なんて見たことがない、「シャー!」と怒った顔なら何度も見たが。
 そういう「なにを考えているのかあんまり分からない」ところが猫の魅力なんじゃないかな、と思う。
 なお「ボタンを押して会話するワンちゃん」は、お隣さんのワンちゃんと同じ犬種なのだが、たぶんお隣さんのワンちゃんにおしゃべりボタンを与えたら「ふしんしゃ!」「ふしんしゃ!」「ふしんしゃ!」と連打することであろう。

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