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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2023/12/21

 きのう、誕生日ということでうっかり黒ビールを飲んだら喉がカラッカラになってしまった。朝からコーヒーのほか、もうすでに2回ばかりマグカップに水を汲んでぐびぐびやっているのにすぐ喉が渇く。やはりお酒はあんまり体にいいもんじゃないんだなあ、と思うのであった。
 ところできのうの夜はなにも観たい番組がなかったので、家族全員酔った勢いでWBCの記録映画の録画を一気観したのだが、聡太くんはもちろん野球に興味はなく、母氏の膝、というか腕の上でスヤリンコフと寝ていた。完全なる無防備。完全なる野性ゼロ。猫としてそれでいいのか。
 そういう状況なら爪を切らせてくれるかもしれないなあ、と思うのだが、以前やってみたら爪切りを持ち出した瞬間目を覚ましたし、かかとの薬だって同じだろう。野性ゼロのはずなのに突如として猛獣に豹変してしまう。豹だけに。
 きのうは寿司やらケーキやらを食べたので、聡太くんは結構長いことケージの中だった。それもあって人間に甘えたがったのではないだろうか。

「やっぱりじかびはちがうよねー」


 飼い猫は永遠の赤ちゃんであるとよく言う。きのうの聡太くんはまさにそれだったんだと思う。
 しかし赤ちゃんにしては攻撃力が高い。母氏がよく噛まれるときつく抱っこして顔を見て叱っていて、そうすると聡太くんは「うへえ」という顔をして逃げていくので、真似しようとしたところ顎を噛まれた。痛かった。
 絵画教室で絵の先生に「膝に乗りたがるが噛まれる」と話したところ、「ふとん温め係だと思われてるんじゃないか」と言われてしまった。
 絵の先生のところのオス猫軍団、いや軍団と言ってもいまは3匹になっているのだが、とにかくオス猫軍団はみんなやたら大人しくて甘えん坊である。
 どれくらい甘えん坊かというと、わたしにもゴロゴロ喉を鳴らしてスリスリしてくるくらいだ。それはやっぱりいろんな生徒さんや画材店のお客さんと接しているからではないだろうか。
 それにオス猫軍団である、しょっちゅう喧嘩をしていて、噛まれたら痛いということが分かるのだ。聡太くんには噛んでくる後輩はいない。獣医さんにも「噛まれたら噛み返して」と言われたが、うまくできないまま大人にしてしまったのだった。

ぺろり。


 きのうテレビを観ていたらニュースで推し活特集をやっていた。昨今叫ばれる推し活の良さであるが、正直よくわからないままだった。
 アイドルとかアニメ・ゲームなどのキャラクターでグッズを買ったり祭壇を作ったりするという熱量はいまのわたしにはないし、Xを見ていてフォロワーが自分の推しをババーンとリツイートしてくるのを「すごい熱意だ……」と思うばかりであった。
 で、そのニュースで街角の人に「あなたの推しはなんですか」と訊いていて、その中に「うちの犬です」と答えている若い男性がいた。なんと推しというのは動物も含むらしい。まあ動物園のゴリラさんとかハシビロコウさんが推しという人がいるのは知っていたのだが。
 なのでこれからは堂々と「推しはうちの猫です」と答えていこうと思っている。だからXのタイムラインに猫画像ばかり流すのも許されるはずだし、カクヨムの近況ノートに貼るファンアートをいただいたことなどないので「感謝を込めて猫を貼ります」しても許されるだろう。
 カメラロールがほぼほぼ聡太くんで埋まっていて、たまちゃんももっと写真を撮ればよかったな、とときどき思う。
 たまちゃんも聡太くんも永遠の推しだ。噛まれても推しだ。かわいいから全て許される。なんなら月一で絵画教室に通ってせっせとファンアートを油彩で描いているくらいだ。
 家に推しがいるのはすごいことではないのか。ただ誕生日やうちの子記念日は本人にケーキを食べさせられないので本人はケージの中になってしまうのだが。せめて猫用ケーキを食べられる頑丈なお腹になっていただきたい。

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