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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん及びヘドロ飼い主 2023/5/24

 きのう、堂々と昼風呂をキメているあいだ、ずっと玄関の心配をしていた。風呂なんだからリラックスすればいいのに、軽く強迫神経症みたいに、「玄関の鍵かけたっけ……? 父氏出かけるって言ってたけど鍵かけた……?」と玄関の鍵の心配をしていたのである。
 なぜかというと最近聡太くんは外の世界に興味があって、隙あらば脱走しようとするからだ。玄関の引き戸は軽いので、鍵がかかっていなかったら簡単に脱走できてしまう。
 ずっとぐるぐる考えながら風呂から上がり、ガラガラーっとドアをあけて脱衣所に出ると、聡太くんは足拭きマットの上で風呂場を観察していた。大変拍子抜けしたし、「お、お前は飼い主の心が読めるエスパー猫ちゃんなのか?!」と思った。
 エスパー猫ちゃんかどうかはともかく、なぜ猫は風呂を見学しに行こうとするのだろう。たまちゃんは浴室に踏み込みはしなかったがよく脱衣所に入ってきた。聡太くんは浴室を見に行ったりすることもある。人間が皮を全部脱ぐのが面白いのかもしれない。

キャットタワー(違)に登る。


 さて、ツイッターを見ているとみんなティアキンに夢中である。トレンドのオススメ動画もティアキンの動画ばかりだ。とても楽しそうでやってみたい気持ちが募る。
 しかし以前書いたように、ゲームボーイのゼル伝で最初の村を出ることすら出来なかったトラウマと、アクションゲームが苦手、というのでこらえているのだが、ありがたいことにこらえ要素がだんだん増えてきた。
 ブレワイを遊んでいないし、ブレワイを始めたらブレワイで挫折しそうだし……というのがそれである。それを含めアクションゲームがちょっと……という話を母氏としていたら、「あんた聡太捕まえるの下手だもんね」と言われてしまった。
 そうなのである、アクションゲーム苦手人間のわたしは実世界の運動もクソクソ下手くそで、聡太くんを捕獲するのがとんでもなく下手である。捕まえるタイミングが合わないし、ウナギのように抵抗されて逃げられるし、捕まえてケージに入れるのに毎度ひどく苦労しているのだ。
 そんな人間が世界を救えるだろうか。おそらく無理だ。ツイッターに流れてくる、つくってあそぼ的工作をしてバズるようなモノの創造性も今ひとつない。
 のんびりあつ森をしようと思う。

「なんとかしてだっしゅつできないかなあ」


 聡太くんはなんというか、野性が薄いヒトだ。確かに噛んだり引っかいたりはするが、それは人間が嫌いだからではなく、人間がイタズラしてきたとき機嫌が悪かっただけである。ナウシカのテトのように、怯えて噛んでいるわけではないので、「怖くない」と噛ませても無意味だ。
 聡太くんはチョッキンしてからずっと寝ている子になった。大人になったらますます寝るようになった。それを見ていて、たまちゃんが若いころってこんなに寝てたっけ? と思う。
 たまちゃんが若かったころ、わたしは統合失調症でずっと寝ていた。なのでたまちゃんの若いころをまるで覚えていない。それにたまちゃんは不妊手術をしたわけでなく、発情がこなくなるカプセルを埋めただけなので、それで活発だったのかもしれない。
 とにかく聡太くんはびっくりするほど寝る。寝るのが仕事ですと言わんばかりに寝る。なんなら人間の膝で爆睡する。
 聡太くんは生まれたときから飼い猫だ。だから人間はいて当たり前だし大好きだ。そもそも野性は必要ないのかもしれない。
 しかし聡太くんを見ていると「大型犬がいるのに大型猫がいないのは人間が危ないから」というのがよく分かる。仮に聡太くんがゴールデンレトリバーサイズだったらすでに腕がもげていると思う。
 猫は程よい大きさだからかわいいんである。もちろんある程度大きくなる種類もいるそうだが。

 聡太くんは幸せなのだろうか、と時々考える。人間が大好きで、人間の家でやりたい放題しているのだから幸せだろうとは思うが、それでも猫の主観に立つことはできない。どうか幸せであれと思う。

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