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ヘドロなりに考えた その4

 きょうはメンタルの調子が明らかによろしくない。奇声を発したり机を叩いたりして、聡太くんにビビられている。
 なにがきっかけか考えても分からない。とりあえず薬は飲んだ。本当になんなんだろう。
 まずは寒さが原因のような気がする。毎日恐ろしいほど寒い。これからさらに寒くなると思うと恐怖しかない。
 それとデジタル画面の見過ぎ、というのもある気がする。きょうはパソコンを立ち上げて、公募の原稿を数行書いたところで奇声を発して止まらなくなった。
 本当になんなんだろう。こっちの言葉でいうところの「よいでない」というやつだ。「容易でない」が訛っての「よいでない」である。

ぎょぴ。


 ときどき考えるのだが、もし高校をなんの問題もなく卒業し、なんの問題もなく大学なりその他のところなりに進学した場合と、30を過ぎてまでトランキライザーをこれでもかこれでもかと飲むこの現実の場合、コスパがいいのはどちらだろうか。
 いつまでも家を出ていくことができない。出ていきたいとも思わないがそれではいけない気もする。でも出て行ったら聡太くんはどうなるのか。まあそこは結婚しないつもりで生きているのだから実家住みでもいいのだろうとは思う。
 しかし母氏と買い物に行って、お小さい方を連れた母親と思われる買い物客を見ると、「ああ、本質的なところではあの親子連れとわたしたちはなにも変わらないのだな」と思う。

「なんだあれは」


 教会の日曜礼拝に行けなくなったのも似たような理由である。わたしとタメの「よいお母さん」が、可愛い坊ちゃんをつれて教会の日曜礼拝に来るようになってから、讃美歌を歌うのが苦痛になり、讃美歌を歌っている間礼拝堂を抜け出すようになって、それが悪化して教会そのものが嫌になった。
 それは中学のころ嫌いな科目の授業を抜け出して保健室にたまるようになり、そこから教室に行けなくなって、ずっと保健室にいるようになり、そこから不登校になったのに似ている。

「だっこ〜」


 恐らくわたしは人間として生きていくのに向いていない。
 別に毒親家庭に育ったわけではないし、行っていた教会もちゃんとしたプロテスタントの教会で、不必要な献金を巻き上げて家庭内に不和が発生するとかそういうこともなかった。
 そんな、なんの問題も起こらない状況で、自壊するがごとくメンタルの不調を起こしているのだから、やはりわたしは人間として生きていくのに向いていない。

うつくしい横顔……。


 ここ最近、この手のメンタル不調に陥ったことはなくて、自分でもビックリしている。きょうあすを乗り切ればたぶん治ると思うので、きょうはゆっくり休もうと思う。

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