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きょうの聡太くん 2024/5/16

 聡太くんがゴキブリを食べたらしい。発見者は母氏である。
 聡太くんはふつうに食べ物のゲロを吐き、そのあとからゴキブリの頭を吐いた形跡があったらしいのである。なんてことをするんだ。
 このあいだ聡太くんがゴキブリを捕まえようとしているのを慌てて止めたのは今朝に至る壮大な伏線だったのである。カムカムエヴリバディもビックリだ。そんな伏線回収せんでいいのである。
 しかもそのあとビニール袋を噛んでやっぱり吐いた。なんだきみは、「一面の猫ゲロ」をやりたいのか。吐かないお利口さんだと思っていたのに。
 というわけで朝っぱらから「猫 ゴキブリ 食べた」でググって出てきたサルモネラ菌に怯えている。また動物病院に連行することになるのだろうか。お腹にネコカイチュウが湧くくらいなら来月のフィラリアの薬でなんとかなるのだが。
 そもそも奥の物置に段ボールをいっぱい積んであるのがよくないのだ。段ボールはノリが餌になり隙間は身を隠せるゴキブリの巣窟だという。
 あちこちにゴキブリホイホイを仕掛けたが、聡太くんがくっつけてこないか心配している。

 きのう聡太くんはずっと奥の物置でくつろいでいた。あまりに戻ってこないので、そっと行って聡太くんの寝ている古いマットレスに横になったところ、聡太くんは全力でわたしに寄りかかってきた。
 聡太くんは物置を探検するのと同じくらい人間が好きらしい。そんな感じで数分横になった。
 奥の物置はほのかに西陽が入るので、そこも好きなようだ。でも日中ずっと冒険されると心配になる。
 聡太くんが我が家に来て2年経つわけだが、聡太くんは子猫のころから茶の間と台所にいなさい、という面倒の見かたをしてきた。ときどき人間の食事の時間に、物置に連れて行って遊んでやったりしていたが、基本的には茶の間と台所をウロウロする暮らしをしていた。
 だから目の届かないところに行かれると心配である。大らかに接したいとは思いつつも、どうしても心配してしまうのだ。過保護ここに極まれり、である。

「やくどうかん!!」


 いまは令和だ。猫は人間の家のなかでのんびりしているべきというのが常識だし、子猫のうちにチョッキンしてしまうのも常識だ。
 だから外猫とあまり変わらない物置探検はやはりやめてほしい。物置は家の中なのでよその猫と喧嘩をしてケガすることはないし、車にひかれることもないが、ゴキブリをもぐもぐごっくんしてしまったりビニール袋をもぐもぐごっくんしてしまうのでは外猫とあまり変わらない。
 聡太くんは生まれついての家猫坊ちゃんなのに、ときどき超ワイルドになってしまう。猫にそれはだめだと言っても伝わるわけはない。柴田理恵が昔飼い犬を説得する話をしているのをテレビで見たことがあるが、聡太くんは説得して説得されるのだろうか。きょう買い物に出かける前に説得しておいたが聞いているのかはちょっと分からなかった。

 そういえば「猫 ゴキブリ 食べた」でググったところ、犬だと虫を食べてしまうことはないらしい。犬は群れで大きな獲物を仕留めてみんなで食べる生き物だからなのだそうだ。逆に猫は単独で小さい獲物を狙うので、虫を食べてしまうらしい。
 うーん野生ー!!!!

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