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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん及びヘドロ飼い主 2023/7/22

 この間の雨から一転、きょうはとてつもないギラギラの晴れだ。すでに暑い。
 今朝起きてきたら母氏は聡太くんと奥で洗濯を干していた。外に干そうとしたらドアを開ける前に聡太くんが猛ダッシュで来てしまったらしい。聡太くんは楽しそうに奥の部屋をうろうろしていた。
 この奥の部屋は物置になっていて、去年聡太くんが来てすこししたころ、ケージはするりんちょと抜けてしまうし、しょうがなく夕飯どきに連れていって遊んでいたところだ。わたしが古いベッドマットの上で飛び跳ねて首を傷めたところでもある。
 聡太くんは絶妙なバランスで、積み上げた段ボールの山を登っていた。危ないからやめてほしい。たぶんその「踏んだら崩れる」の境界線が、猫にはわかるのだろう。
 猫というのは感覚に優れた生き物なんだなあ、と、聡太くんを見ていると思う。細かい虫を追いかけてぴょんぴょんしたりするのも、動く小さなものを見逃さない視力の賜物である。人間が帰ってきて玄関が開く音がすれば猛ダッシュで見にいく。これは聴覚が優れているのだ。

「ちょっとあついくらいがね、ちょうどいいんですよ」


 聡太くんはもう赤ちゃんではない……はずなのだが、まだ自分を小さいと思っているらしい。
 きのう、聡太くんは小さなカゴに入ろうとしてカゴと戦っていた。それは今は亡き祖父が、草むしりや山菜採りのとき腰につけるために梱包用の平たいビニール紐で編んだものだ。エコクラフトのハシリである。
 ときどき母氏に激しく甘えて、まるで小さかったころのようにべったりとくつろいでいることがある。最近は暑いのであまりやらないのだが。
 聡太くんはでっかい。体格だけならたまちゃんの倍くらいある。目のよくなかったたまちゃんと違ってとにかくよく動く。暴れん坊だ。
 なので捕まえようとするとグネグネ動く。大人しく捕まることは珍しい。
 そういうときは胴体を伸ばすように、掲げて持つと大人しくしている。ちょっとかわいそうだ。
 どうでもいいのだが、猫を飼っている人ならだれでも猫を持ち上げてライオンキングごっこをしたことがあるのではないだろうか。「シンバ!」というやつだ。聡太くんはもう大きく重たくなってライオンキングごっこはしづらくなってしまった。

 きのう昼寝するとき、聡太くんは勝手に寝ていたので冗談で膝をぺちぺちしてみた。すると聡太くんはなぜか起きてきて「よっこいしょ」と膝に乗ってきた。暑いし重い。まさか来るとは思わなかった。
 そういえば昨晩の金ローのもののけ姫をリアタイしてしまった。何度観ても宮崎駿はすげえなあと思う。鎮西の乙事主さまを観るたび、目やにを拭いて差し上げたいと思う。思えばたまちゃんはおいしいものを食べると涙とも目やにともつかない汁を目頭から分泌する子だったなあ、と思った。
 夜更かしするとなぜか朝早く起きてしまうので、睡眠時間が削れてしまうのだが、元気に文章作業をしようと昔懐かしいタイプのドリンク剤を飲んだらおそるべき集中力であっという間にきょうのノルマが終わってしまった。
 それも父氏が高校野球の県大会を見ていて、しかも地元の学校が出ていてもバリバリに進んだ。地元の学校はふつうの高校なのだが、相手はなかなかの強豪校で、先制されてダメだこりゃと思ったら相手のエラーで取り返したが、あっという間に逆転されそうになって、父氏はテレビを止めてアベマでメジャーリーグを見始めたのだった。
 恐るべしドリンク剤。安い、ほとんどジュースみたいなやつでこうなのに、もしユンケルとかそういうお高いのを飲んだらどうなるのだろうか。
 まあ体にいいものではないのであまり飲もうと思わないが、ほどほどに集中力を出すのにはいいのかもしれない。

なめなめ……。


 聡太くんはクソあっつくても日向ぼっこをしたがる。これは人間が扇風機で冷えてゲホゲホするのと同じだろうか。
 以前いつもの獣医さんが、「窓開けてさー、人間はあっちいあっちい言ってればいいんだよー」と言っていたが、猫だって暑ければ落ちているし暑すぎれば溶けてしまう。
 きょうからしばらく猛暑が続くらしい。いやだ。もう涼しい午前中など存在しないのである!!
 まあ雨よりマシか……とは思うので、熱中症に気をつけて過ごそうと思う。

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