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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/6/21

 藤井聡太先生が叡王戦で伊藤匠先生に負けて、七冠になった。伊藤匠先生というひとは藤井聡太先生の最大のライバルになるのではないだろうか。子供のときから、大人になってもずっとライバルであるというのはどういう気持ちなのだろうか。気持ちはわからないがハタから見るぶんには素敵なことだ。
 とりあえず猫的には将棋のタイトル戦に興味がないらしく、聡太くんはきのうも平常運転であった。

 きのうの夜、父氏が寝てからなんとなくお腹が空いて、母氏と二人でこっそり冷凍庫の混ぜご飯おにぎりをチンして食べた。
 電子レンジが動き出したとたん、廊下の向こうから聡太くんが「れんじですか!? れんじですね!?」と叫びながらトットコトットコやってきて、レンジの前でニャーニャー騒いだ。
 何度も書いていることだが、本当に聡太くんは電子レンジで回っているものは全て自分のものだと思っているらしい。違う、そうじゃない。
 電子レンジはどうも調子がよろしくなく、チンされたおにぎりは若干温度にムラがあった。いまだに本当に「チーン」と鳴る古いレンジだから仕方がない。

 聡太くんは大人しく抱っこされるヒトである。人間に抱きしめられて動けなくても平気な顔をしている。なんだお前は、人間大好きか。
 やはりそういうところが生粋の飼い猫なんだよなあ、と思う。たまちゃんはこうはいかなかった。それこそ断固拒否であった。
 聡太くんは人間が座っていれば膝に乗るし抱きしめられても嫌がらないし、人間というものがひたすらひたすら大好きなのだなあと思う。人間が自分に悪いことをすると思っていないのだ。人間にチョッキンされたにも関わらず、である。
 ただチョッキンされたからか動物病院で獣医さんの前に出るときだけは断固拒否する。来月にはワクチンを打たなくてはならないのだが、いつもの獣医さんはいつ復活するのだろうか。いつもの獣医さんが復活しなかったらちょっと遠くの獣医さんに行って再診療を払わねばならない。それとも再診療をとらなかった、長年お世話になっている獣医さんが変わっていたのだろうか。たぶんきっとそうだ。

「おそと、まぶしーい!」


 聡太くんは最近、人間が食事しているとテーブルの人間のいないあたりにどっこいしょと座って眠そうな顔をしていることが多い。これは「聡ちゃん、かつおぶし食べるか?」を待っているところである。
 眠そうな顔をしているくせに、「かつおぶし」という言葉を聞いた瞬間「かつおぶしですか!? かつおぶしですね!?」という塩梅でむくっと起きる。よほどかつおぶしを食べたいらしい。
 もちろん猫用の減塩のものを与えているわけだが、それでもおいしいおいしいと食べる聡太くんは単純である。たまちゃんはいっぺん人間用のかつおぶしを食べたらもう猫用は食べてくれなかった。
 聡太くんが「こういうのでいいんだよこういうので」とかつおぶしを食べているのはやはりかわいい。もっとおいしいものを食べさせてやりたくなる。でも変なものを食べさせるとお腹を壊すので食べさせられない。もうちょっとお腹頑丈くんだったらよかったのに。

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