見出し画像

きょうの聡太くん 2024/4/11

 どこのお宅でもそうだと思うのだが、年に一回くらい、4月ごろに近くの交番のお巡りさんがやってきて、家族構成とか職業とかを訊かれて、最近流行りの詐欺の手口なんぞを言っていく、というのがあって、きのうまさしくそれが来た。
 玄関チャイムを鳴らされて、でも聡太くんはそれまでスヤンコと寝ていたので「なんだ?」という顔をしただけで、わたしが玄関に出ていくとお巡りさんがいた。
 お巡りさんはおそらく玄関の「猫が逃げますので風除室の戸を閉めてください」の貼り紙を確認したのであろう、「開けていいですか?」と聞いてから開けようとした。これを確認するひとはなかなか少ない。素晴らしいお巡りさんだ。
 聡太くんは知らない人が来るのをいつも楽しみにしているのだが、なぜかお巡りさんが来たときは玄関にこなかった。おそらく単純に眠かったのだと思うのだが、個人的にはアジフライの窃盗罪で捕まるのが怖かったのではないかと思っている。

 きのうはササミを茹でた。切って冷凍しておくのだ。冷凍したものを25秒ほどレンチンすれば聡太くんの夕飯やおやつになる。
 しかしササミを切っておこうとしたら聡太くんがダッシュで来てしまった。仕方がないのでケージに入れたのだが、これが間違いであった。
 どうせならおやつをあげるタイミングでササミを切るべきだったのだ。ケージから出てきた聡太くんは「ささみないんですけど!!!!」と大絶叫していた。申し訳ない。
 おやつと言えば、きのう買い物のついでにスーパーの駐車場に停めた車のなかでパルムの期間限定杏仁いちごミルク味をモグモグしていたのだが、聡太くんにとってちゅーるとは人間におけるパルムのようなものなのではないだろうか、と思った。
 つまりすごく嬉しいおやつ、ということだ。対してかつおぶしは「それなりにおいしいやつ」で、マウントレーニアとかリプトンのミルクティーとか野菜ジュースといった立場ではなかろうか。
 聡太くんがちゅーるを食べていないので、わたしたちもとりあえず明日から野菜ジュースにしようぜ、と母氏に言ったところ、「だってこのパルム期間限定だよ!?」と言われてしまった。確かに期間限定のちゅーるというものはないのであった。

 聡太くんの食器トレイにすべり止めシートをひいたのは以前書いたとおりである。とりあえず簡単に食器が動くことはなくなり、たいそう食べやすそうだ。
 でもこの間、聡太くんはすべり止めシートに爪が引っかかって身動きがとれなくなっていた。ちょっとかわいそうだった。
 それに食器の並べ方によってはまだ水入れを押して倒してしまうことがあり、何度か水を倒してジャバジャバにしてしまった。それもすべり止めシートがひいてあるのでなかなか気づかない。
 どうも一長一短という感じのようだ。完璧に便利なものなどないのである。

ちょいペロ。


 聡太くんのお腹はすこし持ち直してきたようだ。ちゅーる断ちが効いたのだと思いたい。
 人間はお腹が痛ければお腹が痛いと言うことができるし、お腹の薬もいろいろある。しかし猫はお腹が痛いと言うことはできない。そしておそらく、街で一番人気のある動物病院に「お腹がゆるいんです」と連れていったら、検便をし検査をし料金一万円……ということになるのだろう。
 いつもの獣医さんなら「体重何キロ?」と訊かれて答えれば「じゃあこれ飲まして」とお薬が出る。しかしたぶんまだ獣医さんは入院しておられる。早く元気になって戻ってきていただきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?