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きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2023/8/21

 獣医さんで出た薬を割って聡太くんに飲ませる生活をしている。そしてこの錠剤というのがひどく砕けやすくて、包装から出そうと透明なところをぎゅっと押すとそれだけで木っ端みじんになったりする。
 きのう、うっかり聡太くんの夕飯に薬を混ぜるのを忘れて、砕けた薬をだいたい半分、かつおぶしに混ぜてみたところ、丁寧になめて食べたので見事に飲んでくれた。
 単純が過ぎる。獣医さんによると漢方らしいのだが、苦くないのだろうか。キャットフードなら味見したりもするが、さすがに薬は味見するわけにいかない。
 今朝のこりの破片をキャットフードに混ぜたら、それもぺろりと飲んでくれた。人間をかけらも疑っていないのだ。動物としてそれでいいのだろうか。
 なお薬の割り方をググったらスプーンの背に錠剤を置いて割るというのがでてきて、それが恐ろしくあっさりと割れるのであった。

気持ちよさそう。


 聡太くんの寝相が面白すぎて写真を撮りすぎてしまう。へそ天だったり布団からはみ出ていたり、とにかくフリーダムである。
 昨晩わたしは冷たいマウントレーニアにあたって見事にお腹を壊したのだが、お腹が痛くては寝ることもできないので、読書したり聡太くんを観察していたのだが、どうやら聡太くんは夜の間に居心地のいいところを移動する癖があるらしい。
 最初は父氏の椅子のくぼんだところでへそ天で寝ていた。しばらくしたらソファで「刀」の字になって寝ていた。それから自分の布団にいき、のびのびと寝ていた。
 猫の寝相は見ていてとても面白い。一緒の部屋で寝てみないとわからないことだ。

あずき色の肉球。


 正月に買った、楽天市場の激安通販で2000円のかわいいサッチェルバッグがえらくぼろっちくなってしまった。やっぱり実物を見て買うのがいちばんなので、クソデカスーパー縦型に入っている無印良品でちょうどよさそうなリュックサックを買ってきた。
 帰ってきて中身を詰め替えていると、「ぼく、これがほしいんですが」と、聡太くんはリュックの紐を齧り始めた。あわてて片付けた。放っておいたら中に入ったと思う。
 聡太くんは新しいものが大好きだ。見慣れないものがあればなにかしらチョッカイを出してくる。面白い。
 ちなみに人間のお昼ごはんは無印のカレーである。ちょっと高いけれどたぶんおいしいからいいのだ。

きのう、お腹を壊したままでは寝られないので、「夏への扉」をだいぶ読み進めた。
 なるほどドラえもんのオマージュ元だ、と思った。もう「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と同じく過去から過去にくる話だし、まだコールドスリープは実用化されていないし、過去の人が想像する2000年ってこんな感じなんだろうな、と思った。
 まだ途中だが、猫のピートは生きているような気がする。そうでなかったら出した意味がないのでは、というような気がする。
 コールドスリープのあたりを読んでいて、もしかしたら「三体」の著者もこれを読んだんじゃないかな、と思った。SFは楽しい。

「うふふ……ささみ、おいしいなあ……」


 さきほど仙台育英が甲子園の決勝進出を決めた。去年の白河の関越えはいち東北の民としてたいへん感動したわけだが、今年もそうなったらいいなと思う。
 仙台は東北のニューヨークである。ポケセンもボークスもある大都会だ。ポケセンはともかくたまに遊びにいきたくなる。
 仙台みたいな都会に遊びに行きたいなあとか、秋葉原弾丸ツアーをしたいなあとか思うのだが、聡太くんを置いていくと思うと恐ろしくて無理だ。わたしは歯医者で歯をガリガリされながら「聡太くんどうしてるかな……心配だな……」と考えるくらいには飼い主バカである。
 そんな人間が片道4時間高速バスに乗って仙台に遊びにいくなんてできるだろうか。無理だ。片道1時間の弘前に映画を観にいった帰り道、母氏に「聡太さんはどうしていますか」とメッセージを送るくらいの心配しいなのだから。
 そしてなによりわたしは人混みというのがとにかく苦手なのである。田舎で猫とのんびりしているのが性に合うのだろう。

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